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月別アーカイブ: 2026年9月

初めての電話対応|困っている人を見ると採用してしまう会社

 

株式会社ツヤヤカの床ずれの潤、通称とこじゅんです。

8年間のニート生活を終え、社会人になりました。

履歴書と職務経歴書を忘れて面接へ行き、なぜか採用されました。

室内工事の現場では戦力外になりました。

営業でも戦力外になりました。

現在は、会社ホームページのブログを担当しています。

そんな僕が、初めて会社の電話へ出ることになりました。

会社の電話は鳴るだけで怖い

事務所に置かれている電話は、普段は静かです。

静かなときは、ただの機械に見えます。

しかし、突然鳴り始めると話が変わります。

誰からの電話なのか分かりません。

何を聞かれるのかも分かりません。

相手の顔も見えません。

受話器を取った瞬間、会社の代表として話さなければいけません。

僕には荷が重すぎます。

電話機には、誰が出てもよいような顔でボタンが並んでいました。

僕が出てもよいとは、どこにも書いてありません。

きーたさんから電話対応を教わる

リモート勤務の事務主任、きーたさんが電話の受け方を教えてくれました。

きーたさんとは、まだ直接会ったことがありません。

今回もパソコン画面の中から説明してくれます。

「会社名、お名前、ご用件、連絡先。この四つを確認するんやで」

会社名。

お名前。

ご用件。

連絡先。

四つもあります。

僕は一度に一つのことでも忘れます。

面接へ履歴書と職務経歴書を両方忘れた人間です。

二つを超えた時点で、かなり危険です。

きーたさんは、メモへ番号を振ってくれました。

電話が鳴る前までは、僕にもできそうな気がしました。

本当に電話が鳴った

説明が終わった直後、事務所の電話が鳴りました。

練習する時間はありません。

心の準備もありません。

電話は、こちらの都合を確認してから鳴ってくれません。

僕は受話器を取りました。

会社名を名乗ります。

ここまでは成功です。

相手が話し始めました。

「天井から水が落ちて、床も濡れて、どこへ頼めばいいか分からなくて……」

大変な状況です。

僕は急いでメモを取りました。

字は書きました。

あとで読めるかどうかは別の問題です。

電話の内容を聞きながらメモするのは難しい

相手の話を聞く。

内容を理解する。

必要なことを質問する。

紙へ書く。

丁寧な言葉で返事をする。

電話対応では、これらをほぼ同時に行います。

僕は人と話すだけでも緊張します。

そこへ筆記試験が追加されました。

メモには、波のような線が並んでいます。

水漏れの相談なので、内容には合っています。

情報としては役に立ちません。

「困っている人から電話です」と報告した

なんとか電話を終えました。

僕はメモを持ち、しゃちょーの机へ走りました。

一番大切なことだけは理解しています。

電話の相手は、すごく困っています。

「しゃちょー!すごく困っている人から電話です!」

しゃちょーの目つきが変わりました。

もともと人相はよくありません。

ひげ面で眉毛を剃っているため、黙っているとかなり怖く見えます。

しかし、根はやさしい人です。

困っている人を見ると放っておけません。

そして、つい雇ってしまいます。

しゃちょーの採用スイッチが入った

しゃちょーは立ち上がりました。

雇用契約書を取り出しました。

「よし、雇おう」

判断が速い。

僕の面接も、だいたい同じ速さでした。

履歴書を持っていなくても採用されました。

一度働いてみなければ、お互いに分からないという考え方です。

今回も、電話の相手が困っていると聞いただけで採用が決まりかけています。

まだ名前も聞けていません。

連絡先も確認できていません。

そもそも、求人への応募ではありません。

たーなさんが笑顔で訂正した

施工部長のたーなさんが、しゃちょーの隣に立っていました。

緑色の髪と無精ひげが似合う、かっこいい職人です。

顔は笑っています。

こめかみには、怒りの四つ角マークが出ています。

「修理のご依頼です」

電話の相手は、働きたい人ではありません。

天井からの水漏れと、濡れた床を直してほしいお客様です。

しゃちょーは雇用契約書を持ったまま止まりました。

僕は電話メモを持ったまま止まりました。

たーなさんだけが、状況を正しく理解していました。

困っている人を見ると、採用してしまう会社です。

初めて会社の電話へ出るときの基本

電話対応が初めての場合、完璧に話そうとすると余計に緊張します。

まずは、必要な情報を一つずつ確認することが大切です。

会社ごとに対応方法は異なりますが、一般的には次のような流れで受けます。

1.会社名と自分の名前を名乗る

受話器を取ったら、あいさつと会社名、自分の名前を伝えます。

電話に出るまでの時間や最初の言葉には、会社ごとの決まりがある場合もあります。

事前に社内のルールを確認しておくと安心です。

2.相手の会社名と名前を確認する

聞き取れなかった場合は、曖昧なまま進めず、もう一度お願いして確認します。

漢字や読み方が必要な場合もあります。

僕は「困っている人」という名前でメモしそうになりました。

それでは折り返せません。

3.用件を短く整理する

相手が何に困っていて、誰へ何を伝えたいのかを確認します。

修理相談の場合は、場所や症状、いつから発生しているかなども重要になります。

すべてを自分だけで判断する必要はありません。

分からない内容は担当者へ確認し、折り返す方法があります。

4.連絡先を確認する

電話番号や、希望する連絡方法を確認します。

聞いた番号は復唱すると、書き間違いを減らせます。

名前と用件が分かっても、連絡先がなければ折り返しが難しくなります。

四つの中で、最後まで気を抜けない項目です。

5.メモを担当者へ渡す

電話を切ったあと、次のような内容が分かる状態で担当者へ伝えます。

電話を受けた日時
相手の会社名や名前
連絡先
用件
対応の希望や急ぎの程度
自分が相手へ伝えた内容

担当者が不在の場合は、折り返しの要否も確認します。

「すごく困っています」だけでは、しゃちょーの採用スイッチが入ります。

## 修理相談の電話で確認しておきたいこと

住宅や店舗、事務所の不具合について相談を受けた場合、状況が分かる情報を残すと、その後の確認が進みやすくなります。

建物や部屋の場所

建物や部屋の場所
困っている箇所
どのような症状か
いつ気づいたか
現在も症状が続いているか
写真を用意できるか
希望する連絡時間

電話だけで原因を決めつけず、分かる範囲を記録します。

今回のように天井から水が落ちている場合でも、原因が天井そのものとは限りません。

現地の状況を確認し、必要な対応を検討します。

僕が電話口で直せるのは、姿勢くらいです。

工事については、たーなさんたちへ正確に伝えます。

電話対応が苦手でも、保留と折り返しがある

その場ですべて答えられなくても、電話対応はできます。

分からないことを曖昧に答えるより、担当者へ確認するほうが安全です。

相手へ一言伝えて保留にする。

担当者が不在なら、連絡先を確認して折り返す。

会社の決まりに従い、落ち着いて対応します。

ただし、保留にするつもりで電話を切らないよう注意が必要です。

僕はボタンが多いと不安になります。

電話機の使い方も、電話が鳴る前に確認しておくべきでした。

新入社員が電話対応で緊張するのは普通

会社名を間違えたらどうしよう。

相手の名前を聞き取れなかったらどうしよう。

知らない質問をされたらどうしよう。

電話対応が初めてなら、緊張して当然です。

相手の顔が見えないぶん、会話のタイミングも難しく感じます。

一度で完璧にできなくても、よく使う言葉と確認項目を手元へ置けば、少しずつ慣れていきます。

僕も最初の電話で、四項目すべてを完璧には確認できませんでした。

それでも、電話へ出ることはできました。

困っている人がいることも伝えられました。

採用されそうになったことを除けば、最初としては悪くありません。

電話一本にも会社の性格が出る

電話対応には、会社の雰囲気が表れます。

困っているお客様の話を聞く。

必要な情報を担当者へつなぐ。

できることを考える。

ツヤヤカのしゃちょーは、困っている人を放っておけません。

方向を間違えて採用しようとすることはあります。

それでも、まず助けようとする気持ちは本物です。

たーなさんが工事の内容へ戻してくれます。

きーたさんが必要な情報を整理してくれます。

僕は電話を取ります。

会社は、それぞれの得意なことで動いています。

僕の得意なことは、今も会社全体で探しています。

株式会社ツヤヤカについて

株式会社ツヤヤカでは、住宅、賃貸物件、店舗、事務所などのリフォーム、リノベーション、原状回復工事をご相談いただけます。

クロス張替え
CFやフロアタイルなどの床施工
設備交換・修理
大工工事、建具補修
室内の原状回復工事

主に室内の工事を中心に、住まいや建物のお困りごとへ対応しています。

天井や壁、床、設備などで気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。

見積もりは無料です。

電話に僕が出た場合も、必要な担当者へつなげます。

雇用契約書は送らないように気をつけます。

今日のとこじゅん

しゃちょー!すごく困っている人から電話です!

困っている人を見ると、採用してしまう。

修理のご依頼は、工事担当へつなぎます。

求人へのご応募は、しゃちょーへつなぎます。

僕はまず、その違いをメモするところから始めます。

初めての名刺交換|8年ニート、名刺だけが先に社会人になる

 

株式会社ツヤヤカの床ずれの潤、通称とこじゅんです。

8年間のニート生活を終え、社会人になりました。

履歴書と職務経歴書を忘れて面接へ行き、なぜか採用されました。

室内工事の現場へ出ましたが、戦力外になりました。

営業へ移りましたが、やはり戦力外になりました。

現在は、会社ホームページのブログを担当しています。

そんな僕にも、ついに名刺ができました。

自分の名前が会社の名刺に印刷された

ある日、営業部のあーまさんが、できたばかりの名刺を持ってきてくれました。

「とこじゅんさん、名刺できました!」

自分の名前。

会社の名前。

連絡先。

小さな紙の中へ、社会人に必要そうな情報が並んでいます。

僕が8年間家にいる間、自分の名前が印刷されたものといえば、通販の荷物くらいでした。

今は会社の名刺に印刷されています。

少しだけ、自分が社会の一部になった気がしました。

あーまさんは名刺を持つ前から褒めてくれる

あーまさんは、常に人を褒めてくれます。

叱ることは、ほとんどありません。

息をしていても褒めてくれます。

今回も名刺を差し出しながら言いました。

「名前が印刷されてる!持ててえらい!」

まだ受け取っていません。

これから持つところです。

しかし、あーまさんの中では、すでに僕が名刺を立派に使いこなしたことになっています。

期待の進み方が速すぎます。

僕は手だけを前へ出しました。

それでも褒められました。

初めての名刺交換を一人で練習する

名刺を受け取ったからには、交換できなければいけません。

会社員らしく名乗り、相手へ失礼のないように渡す必要があります。

僕は誰もいない机で練習しました。

名刺を両手で持ちます。

相手がいるつもりで正面を見ます。

「株式会社ツヤヤカの、とこじゅんと申します」

そして、丁寧にお辞儀をしました。

丁寧すぎました。

机へ頭をぶつけました。

名刺交換には、気持ちの深さと頭を下げる深さが同じである必要はないようです。

初めて会うお客様と名刺交換

練習のあと、実際にお客様と名刺交換をする機会がありました。

名刺入れを用意します。

名刺の向きを確認します。

名前と会社名が相手から読めるように持ちます。

練習どおりに名乗りました。

机にはぶつかりませんでした。

名刺も落としませんでした。

相手の名刺も両手で受け取りました。

僕としては、ほぼ満点です。

名刺交換は無事に終わりました。

その直後、お客様から質問されました。

「とこじゅんさんは、何のご担当ですか?」

僕は何の担当なのか

簡単な質問です。

普通なら、営業、施工、事務など、自分の担当を答えます。

しかし、僕には少し難しい質問でした。

現場へ行きました。

戦力外になりました。

営業へ行きました。

戦力外になりました。

現在はブログを書いています。

ブログ担当と言えばよいはずです。

ただ、担当になった翌日にはネタがなくなりました。

自信を持って名乗ってよいのか分かりません。

僕は固まりました。

しゃちょーとたーなさんも後ろで悩んでいた

助けを求めて後ろを見ました。

しゃちょーが顎へ手を当てています。

施工部長のたーなさんは、腕を組んでいます。

二人とも真剣に考えています。

僕だけが自分の担当を分かっていないのではありませんでした。

会社も分かっていません。

少し安心しました。

同時に、かなり不安になりました。

しゃちょーは、困っている人がいるとつい雇ってしまう人です。

僕を採用してから、何を担当させるか考えているようでした。

たーなさんは現場で僕を見ています。

簡単に施工担当とは言えない事情を、一番よく知っています。

「それを今、会社全体で探しています」

お客様は答えを待っています。

僕は笑顔を作りました。

「それを今、会社全体で探しています」

正直な回答です。

正直すぎる回答でもあります。

名刺には、会社名と僕の名前がきれいに印刷されています。

見た目だけなら、立派な社会人です。

中身の担当業務は、まだ検索中です。

名刺だけが先に社会人になりました。

初めて名刺交換するときの基本

初めての名刺交換は緊張します。

会社や場面によって細かな方法は異なりますが、まずは次の基本を意識すると落ち着いて対応できます。

名刺はすぐ出せる場所へ用意する

相手の前でかばんやポケットを長く探さなくて済むように、名刺入れを取り出しやすい場所へ準備します。

名刺の枚数も事前に確認します。

僕は履歴書を忘れて面接へ行った実績があります。

名刺については、特に確認が必要です。

相手から読める向きで渡す

自分の名刺を、相手から文字が読める向きにします。

会社名と名前を伝えながら、両手で丁寧に差し出します。

名刺の文字やロゴへ指が重ならないように持つと見やすくなります。

相手の名刺も丁寧に受け取る

「頂戴いたします」など一言添え、基本的には両手で受け取ります。

受け取ったら、相手の名前や会社名を確認します。

読めない名前を勝手に判断せず、その場で丁寧に確認したほうが安心です。

受け取った名刺をすぐしまわない

着席して話す場合は、受け取った名刺を名刺入れの上などへ置き、相手の名前を確認できるようにします。

複数人と交換した場合は、座っている順に並べると名前を覚えやすくなります。

ただし、置き方やしまうタイミングは場面に合わせます。

お辞儀は机にぶつからない範囲で行う

丁寧さは必要です。

勢いは必要ありません。

名刺交換は頭突きの競技ではありません。

名刺交換で失敗しても、それだけで終わりではない

名刺の向きを間違える。

名乗る順番を忘れる。

緊張して言葉が出ない。

初めてなら、失敗することもあります。

間違えたことへ気づいたら、落ち着いておわびし、やり直せばよい場面もあります。

形式だけに意識を向けすぎると、相手の話を聞けなくなります。

名刺交換の目的は、紙を完璧に移動させることではありません。

相手に自分を知ってもらい、これから話をするための最初のあいさつです。

僕の場合、その紙に書かれていない部分が多すぎました。

それでも、名前だけは覚えていただけたと思います。

名刺に肩書きがなくても仕事は探せる

会社へ入った時点で、自分に合う仕事が完全に分かっている人ばかりではありません。

やってみて得意なことが見つかる場合もあります。

苦手なことが分かる場合もあります。

僕は現場へ出て、施工が得意ではないことを知りました。

営業へ出て、人と話すことも得意ではないと知りました。

ブログを書き始め、自分の失敗なら文章にできると知りました。

できなかった経験も、次の担当を探す材料になります。

会社全体で探している途中でも、何もしていないわけではありません。

名刺の中身へ追いつくため、今日もブログを書いています。

8年ニートにとって名刺は社会との接点だった

ニート生活をしていた頃、自分から初対面の人へ名前を伝える機会はほとんどありませんでした。

名刺も必要ありません。

所属する会社もありません。

担当を聞かれることもありません。

社会人になると、名前を名乗る場面が増えます。

会社の一員として相手の前へ立ちます。

自分が何をする人なのか、説明する必要もあります。

僕は、まだうまく説明できません。

それでも、自分の名前が入った名刺を渡せるようになりました。

名刺だけが先に社会人になったとしても、僕も少しずつ追いつけばよいと思います。

株式会社ツヤヤカについて

株式会社ツヤヤカでは、住宅、賃貸物件、店舗、事務所などのリフォーム、リノベーション、原状回復工事をご相談いただけます。

クロス張替え
CFやフロアタイルなどの床施工
設備交換・修理
大工工事、建具補修
室内の原状回復工事

主に室内の工事を中心に、住まいや建物のお困りごとへ対応しています。

気になる場所がありましたら、お気軽にご相談ください。

見積もりは無料です。

担当者は、ご相談内容に合わせて会社で探します。

僕の担当よりは早く決まると思います。

今日のとこじゅん

それを今、会社全体で探しています。

名刺へ会社名と名前が入ったことで、社会人らしい外見は整いました。

あとは、中身が追いつくだけです。

名刺だけが先に社会人になりました。

8年ニートが初任給の明細を見て知った「手取り」の現実

 

株式会社ツヤヤカの床ずれの潤、通称とこじゅんです。

8年間のニート生活を終え、社会人になりました。

履歴書と職務経歴書を忘れて面接へ行きましたが、なぜか採用されました。

室内工事の現場へ出ましたが、戦力外になりました。

営業へ移りましたが、やはり戦力外になりました。

現在は、会社ホームページのブログを担当しています。

そんな僕にも、ついに初任給が振り込まれました。

働いたら、本当にお金がもらえた

スマートフォンで銀行口座を確認すると、見慣れない金額が入金されていました。

給料です。

働くと、お金がもらえる。

知識としては知っていました。

しかし、実際に自分の口座へ振り込まれると話が違います。

会社へ行った日。

ブログを書いた日。

何をすればよいか分からず、パソコンの前で固まっていた日。

それらが数字になっていました。

僕は少し感動しました。

8年間、収入らしい収入がなかった人間にとって、初任給は社会と自分がつながった証拠のように見えました。

初任給の金額と手取りは同じではない

喜びながら給与明細を開きました。

最初に目へ入ったのは「支給」の欄です。

これが僕の給料。

働いた結果。

僕の新しい人生。

しばらく眺めたあと、その下に別の欄があることへ気づきました。

「控除」

健康保険。

厚生年金。

雇用保険。

ほかにも、給与や働き方によって税金などが記載されることがあります。

支給額から控除額を差し引き、実際に受け取る金額が手取りです。

僕は支給額だけを自分の給料だと思っていました。

初任給には、続きがありました。

知らない人たちが給料を持っていっている

給与明細を初めて見た僕には、控除欄に並ぶ名前が知らない人たちのように見えました。

健康保険さん。

厚生年金さん。

雇用保険さん。

全員、僕の給料へ同時に手を伸ばしています。

「待って。知らない人たちが俺の給料を持っていってる」

もちろん、本当に知らない人へ渡しているわけではありません。

病気やけが、老後、失業などに備える制度のために納めるお金です。

しかし、初めて給与明細を見た瞬間の僕に、そこまで考える余裕はありませんでした。

社会復帰した瞬間、国に見つかったと思いました。

給料から引かれる主なもの

給与から何が引かれるかは、雇用条件、年齢、収入、加入している制度、住んでいる地域などによって異なります。

ここでは、給与明細で見かけることが多い項目を簡単に紹介します。

健康保険料

病院へ行ったときの医療費負担を抑えたり、病気やけがで働けない場合の給付などを支えたりするための保険料です。

毎月引かれると大きく見えますが、体調を崩したときに生活を支える仕組みの一つです。

僕は長く横になっていたため、腰には少し自信がありません。

厚生年金保険料

会社員などが加入する公的年金の保険料です。

老後だけでなく、一定の障害が残った場合や、加入者が亡くなった場合の保障にも関係します。

未来の自分を支えるお金と言われても、初任給を受け取ったばかりの僕には、未来がかなり遠く感じられました。

雇用保険料

失業した場合の給付や、働き続けるための支援などに使われる保険料です。

会社で働き始めたばかりなのに、働けなくなった場合の備えも始まっています。

社会は先のことまで考えています。

僕は明日のブログネタも決まっていません。

所得税

給与などの所得にかかる税金です。

会社が毎月の給与から一定額を預かり、年末調整などで一年分を精算するのが一般的です。

初任給の時期や金額、扶養状況などによって、実際の記載や金額は変わります。

住民税

前年の所得をもとに計算される税金です。

そのため、前年に所得がなかった新入社員などは、入社直後の給与から住民税が引かれない場合もあります。

あとから始まる可能性があると知りました。

まだ見つかっていないだけでした。

## 給与明細で確認したい三つの場所

給与明細を受け取ったら、金額だけでなく次の三つを確認します。

1.勤怠

出勤日数、欠勤日数、残業時間、有給休暇などの記録です。

自分が働いた実績と合っているかを確認します。

僕の場合、会社へ来たことを確認してもらうところから始まります。

2.支給

基本給、残業代、各種手当など、会社から支払われる金額です。

何に対していくら支給されたのかを確認します。

3.控除

社会保険料や税金など、支給額から差し引かれる金額です。

支給合計から控除合計を引いたものが、差引支給額、いわゆる手取りになります。

分からない項目があれば、明細を発行した会社の担当者へ確認することが大切です。

知らない人たちだと思い込む前に聞きましょう。

初任給は金額以上にうれしかった

控除欄を見たときは驚きました。

それでも、初任給がうれしいことに変わりはありません。

自分で働いて受け取ったお金です。

現場で役に立てなかった日もありました。

営業で何も話せなかった日もありました。

ブログのネタがなくなった日もありました。

それでも会社へ行き、自分にできる仕事を探しました。

初任給は、完璧に働けた人だけが受け取るものではありません。

失敗しながらでも、一か月を働いた証拠です。

8年ニートだった僕にとって、金額以上に大きな意味がありました。

初任給の使い道を考える

初任給を受け取ったら、何に使うかを考えます。

家族へ何か贈る
欲しかったものを買う
おいしいものを食べる
生活費に充てる
少し貯金する

どれも立派な使い道です。

僕はまず、給与明細をもう一度見ました。

見るたびに手取りが増えるのではないかと思ったからです。

増えませんでした。

そのあと、お菓子を買いました。

社会復帰後、初めて自分の給料で買ったポテトチップスです。

味はいつもと同じでした。

ニート時代は収入ゼロ、今は天引き

ニート時代は、給料から何かを引かれる経験がありませんでした。

そもそも、引かれる給料がありません。

今は違います。

働いたお金が入り、必要なものが引かれ、残ったお金で生活します。

数字だけを見ると、減ったように感じます。

しかし、給料明細に控除欄があることも、会社員として制度へ参加した証拠なのかもしれません。

ニート時代は収入ゼロ。

今は天引き。

少なくとも、引かれるところまでは社会復帰できました。

株式会社ツヤヤカについて

株式会社ツヤヤカでは、住宅、賃貸物件、店舗、事務所などのリフォーム、リノベーション、原状回復工事をご相談いただけます。

クロス張替え
CFやフロアタイルなどの床施工
設備交換・修理
大工工事、建具補修
室内の原状回復工事

主に室内の工事を中心に、住まいや建物のお困りごとへ対応しています。

気になる場所がありましたら、お気軽にご相談ください。

見積もりは無料です。

僕の給料から引かれた金額については直せませんが、床や壁なら会社のみんながきれいにしてくれます。

今日のとこじゅん

社会復帰した瞬間、国に見つかった。

初任給は、働いた喜びと手取りの現実を同時に教えてくれました。

ニート時代は収入ゼロ。

今は天引きです。

※漫画内の給与額や控除額は演出上の例です。実際の控除項目や金額は、雇用条件、収入、年齢、加入制度などによって異なります。

8年ニートが社会人になって初めて知った休日の価値

 

株式会社ツヤヤカの床ずれの潤、通称とこじゅんです。

8年間のニート生活を終え、社会人になりました。

現場から戦力外になりました。

営業からも戦力外になりました。

現在は、ホームページのブログを担当しています。

そんな僕にも、休日がやってきました。

「明日は休み」と言われた

金曜日の夕方。

リモート勤務の事務主任、きーたさんに言われました。

「とこじゅん、明日は休みやで」

休み。

久しぶりに聞いた言葉ではありません。

むしろ、8年間ずっと休みに近い生活をしていました。

しかし、今回は意味が違います。

働いたあとに与えられる、正式な休みです。

僕は少し感動しました。

働いた人だけが入れる「正規の休み」

会社から帰る道で考えました。

これは、働いた人だけが入れる正規の休日です。

土曜日に何もしなくても怒られません。

昼まで寝ても問題ありません。

ゲームをしても、動画を見ても、仕事を休んだことにはなりません。

会社が最初から休みだと決めています。

長いニート生活では、曜日に関係なく家にいました。

何もしない時間はたくさんありました。

それでも、「今日は休んでよい日だ」と誰かに認められたことはありません。

社会人の休日には、許可があります。

土曜日は昼寝、ゲーム、動画

土曜日。

まず、昼まで寝ました。

目覚まし時計は鳴りました。

止めました。

二度寝しました。

昼頃に起きて、ゲームをしました。

少し疲れたので、動画を見ました。

お菓子を食べました。

布団へ戻りました。

懐かしい感じがします。

体が、よく覚えています。

8年間続けた生活です。

休日初心者ですが、過ごし方だけはベテランでした。

8年前と、やっていることが同じだった

昼寝。

ゲーム。

動画。

お菓子。

布団。

夕方になり、僕は気づきました。

8年前と、やっていることが同じです。

社会復帰したはずなのに、土曜日の姿だけを見ると何も変わっていません。

違うのは、翌日に仕事があるかもしれないことです。

そして、休んでいることに理由があることです。

ニート時代は日常、今は福利厚生

同じように一日を過ごしても、立場が変わると意味が変わります。

ニート時代は日常でした。

今は福利厚生です。

働く日があるから、休む日ができます。

平日があるから、土曜日を待つことができます。

何もしない時間が、仕事から回復するための時間になります。

僕の行動は変わっていません。

休日の価値だけが上がりました。

休日に何もしないのは悪いことなのか

社会人になると、休日を有効に使わなければいけないような気がします。

早起きをする
外出する
運動する
勉強する
趣味を充実させる
家事をまとめて終わらせる
翌週の準備をする

どれも立派な過ごし方です。

しかし、毎回すべてを行う必要はありません。

仕事で疲れているなら、寝ることも必要です。

何も考えずにゲームや動画を楽しむことも、気持ちを切り替える時間になります。

予定を入れない休日も、予定の一つです。

僕の場合、予定を入れない技術だけは十分にあります。

休みの日に寝て終わると罪悪感がある

夕方まで寝てしまうと、「休日を無駄にした」と感じることがあります。

起きたときには外が暗い。

何も達成していない。

明日の仕事は近づいている。

少し焦ります。

ただ、疲れが取れたなら、休むという目的は達成しています。

休日は成果を提出する日ではありません。

誰かに評価される必要もありません。

会社で役に立っていない僕が言うと、説得力に別の問題が生まれます。

それでも、休むことは必要です。

社会復帰すると、休日にも区切りができる

ニート生活をしていた頃は、平日と休日の違いがあまりありませんでした。

月曜日も家にいます。

土曜日も家にいます。

祝日も家にいます。

曜日はテレビ番組とゴミ収集日で確認していました。

働き始めると、一週間に区切りができます。

仕事へ行く日。

仕事から帰る時間。

休んでよい日。

次の週を迎える日。

区切りがあることで、生活の時間が少し見えるようになりました。

休日がうれしいということは、平日に働いたということです。

これは僕にとって、小さな社会復帰の証明でした。

休日におすすめしたい最低限のこと

何もしない休日でも、最低限これだけ行うと翌日が少し楽になります。

食事を取る

お菓子だけで一日を終えないようにします。

僕はポテトチップスを食事に含めようとしました。

含まれないそうです。

水分を取る

寝ている時間が長くても、水分は必要です。

ゲームの区切りで飲むようにします。

風呂へ入る

日曜日の夜に慌てなくて済みます。

入浴まで先延ばしにすると、休日の最後に仕事が増えます。

翌日の予定だけ確認する

出勤時間や持ち物だけを確認します。

履歴書を忘れて面接へ行った人間には、特に必要な作業です。

休むために働くのか、働くために休むのか

働くためには、休む必要があります。

休みを楽しむためには、働く日も必要なのかもしれません。

どちらが先かは分かりません。

少なくとも、8年間ずっと休みに近い生活をしていた頃より、土曜日を楽しみにできるようになりました。

同じゲームです。

同じ動画です。

同じ布団です。

しかし、金曜日の仕事を終えてから入る布団には、少し達成感があります。

たぶん気のせいです。

気のせいでも、眠れれば問題ありません。

株式会社ツヤヤカについて

株式会社ツヤヤカでは、住宅、賃貸物件、店舗、事務所などのリフォーム、リノベーション、原状回復工事をご相談いただけます。

クロス張替え
CFやフロアタイルなどの床施工
設備交換・修理
大工工事、建具補修
室内の原状回復工事

家や部屋のことで気になる場所がありましたら、お気軽にご相談ください。

見積もりは無料です。

休日にゆっくり過ごせる部屋を整える工事も、ご相談いただけます。

僕は、その部屋で休む方法なら少し分かります。

今日のとこじゅん

ニート時代は日常。今は福利厚生。

やっていることは同じでも、休みの意味は変わりました。

社会復帰は、休日のありがたさから始まることもあるようです。

会社ブログ、2日目でネタ切れ|元8年ニートのブログ担当大臣

 

株式会社ツヤヤカの床ずれの潤、通称とこじゅんです。

入社1か月目で現場から戦力外通告。

入社2か月目で営業からも戦力外通告。

そして今、ホームページのブログを担当することになりました。

役職は「ブログ担当大臣」です。

自分で名乗っています。

会社から正式に与えられた役職ではありません。

現場と営業を越え、ブログ担当へ

営業から事務所へ戻った僕に、社長が言いました。

「今日からホームページのブログを担当して」

現場では工具の名前が分かりませんでした。

営業では相づちの次に何を言えばよいか分かりませんでした。

しかし、文章なら少し書けます。

文学部を卒業してから8年間、ほとんど使われなかったものが、ようやく会社で使われることになりました。

「ブログ担当大臣ということですね」

社長は言いました。

「大臣ではない」

就任して数秒で、役職を否定されました。

椅子とパソコンと、少しの不安

ブログを書くための席が用意されました。

椅子。

パソコン。

マウス。

ノート。

仕事に必要そうな物は揃っています。

僕は尋ねました。

「権限は、どこにありますか?」

「ないよ」

ブログ担当にはなりましたが、会社を動かす権限はありません。

当然です。

現場も営業も動かせなかった人間に、会社を動かす権限を渡す理由がありません。

椅子とパソコンと、少しの不安を与えられました。

会社ブログには何を書けばいいのか

パソコンの画面には、真っ白なブログ投稿欄が表示されています。

リモート勤務の事務主任、きーたさんに聞きました。

「何を書けばいいですか?」

「まず一本、書いてみよか。会社のことやな」

会社のこと。

考えてみると、僕は株式会社ツヤヤカについて、まだ詳しく知りません。

現場に1か月いました。

できないことだけは分かりました。

営業にも1か月いました。

相づちだけでは商談にならないことが分かりました。

会社について知っていることを、ひとまず書き出しました。

工事ができます
リフォームができます
リノベーションができます
見積もりは無料です

会社の宣伝として大事そうなことは、全部書けた気がします。

初日のブログは完成しました。

ブログ開始2日目、書くことがありません

翌日。

再びパソコンの前に座りました。

画面は真っ白です。

昨日、会社の宣伝を全部書いた気がします。

工事ができる。

リフォームができる。

リノベーションができる。

見積もりは無料。

これ以上、何を書けばよいのでしょうか。

ブログ担当大臣に就任して、2日目で持ち札をすべて出し切りました。

書くことがありません。

きーたさんにブログのネタを相談する

困ったので、きーたさんへ相談しました。

「ブログって、何を書けばいいですか?」

きーたさんは、関西弁で優しく答えました。

「工事のこととか、日々のことやな」

その方向性は分かります。

もう少し具体的な答えが必要です。

「もう少し具体的には?」

「頑張りや」

優しい関西弁で返されました。

たぶん、きーたさんも仕事があります。

ブログ担当大臣のネタ探しまで担当しているわけではありません。

社長にも相談してみた

会社のトップなら、ブログで発信したいことがあるかもしれません。

社長のデスクへ行きました。

「社長。ブログって、何を書けばいいですか?」

社長はパソコンで仕事をしながら答えました。

「頑張れ」

きーたさんと同じ在庫が、会社のトップにもありました。

ブログのネタは増えませんでした。

僕への期待だけが増えました。

「頑張れ」は渡された側だけが重い

頑張れという言葉は便利です。

短い。

明るい。

大きく間違ってはいません。

しかし、具体的に何をすればよいかは、渡された側が考えなければなりません。

現場では、道具や材料がありました。

営業では、お客様の相談がありました。

ブログには、真っ白な画面があります。

自由です。

自由は、ときどき指示より重いです。

今日の格言です。

> 頑張れは、便利な言葉。渡された側だけが重い。

ネタ切れそのものをブログに書く

書くことがありません。

そこで、書くことがないことを書いています。

ブログのネタを先輩に相談したこと。

「頑張りや」と言われたこと。

社長にも相談したこと。

「頑張れ」と言われたこと。

何も解決していません。

しかし、一つの記事になりました。

会社ブログでは、大きなニュースだけを書く必要はないのかもしれません。

仕事の中で覚えたこと。

失敗したこと。

お客様からよく聞かれること。

現場で使う道具。

工事が終わるまでの流れ。

働いている人のこと。

日々の小さな出来事にも、会社を知ってもらう材料があります。

建設会社・リフォーム会社のブログネタ

僕のように会社ブログで書くことがなくなった場合は、次のようなテーマが考えられます。

施工事例

工事前と工事後の変化、施工した場所、使用した材料などを紹介します。

お客様が完成を想像しやすいテーマです。

工事の基礎知識

クロス張替え、CF・フロアタイル、設備交換、建具補修など、工事ごとの特徴を説明します。

専門用語を初めて聞く人にも分かる内容にします。

よくある質問

「見積もりには費用がかかるのか」

「工事中も部屋を使えるのか」

「どこまで直すべきか分からない」

お客様からよく聞かれる質問は、そのまま記事のテーマになります。

現場の道具や材料

メジャー、カッター、養生テープ、床材、クロスなどを紹介します。

僕には、学習にもなります。

スタッフ紹介

営業、事務、施工など、それぞれの担当者や仕事を紹介します。

会社の雰囲気が伝わりやすくなります。

失敗や学んだこと

専門用語を勘違いしたことや、仕事を通して覚えたことも記事になります。

僕の場合、この分野だけは在庫が豊富です。

会社ブログは誰のために書くのか

会社ブログは、検索順位のためだけに書くものではありません。

工事を頼もうとしている人が、会社について知るための記事です。

どんな工事ができるのか
どんな人が働いているのか
相談するとどう進むのか
専門用語を分かりやすく説明してくれるか
安心して依頼できそうか

このような疑問へ、少しずつ答えていく場所だと思います。

僕はまだ建築や内装工事の知識が十分ではありません。

分からないからこそ、初めて相談する人と近い目線で書けることもあるかもしれません。

分からないことは、分かる人に確認します。

会社には、ちゃんと分かる人がいます。

株式会社ツヤヤカについて

株式会社ツヤヤカでは、住宅、賃貸物件、店舗、事務所などのリフォーム、リノベーション、原状回復工事をご相談いただけます。

クロス張替え
CFやフロアタイルなどの床施工
設備交換・修理
大工工事、建具補修
室内の原状回復工事

「どこを直せばよいか分からない」

「まず現地を見てほしい」

「費用を確認してから考えたい」

そのような段階でも、お気軽にご相談ください。

見積もりは無料です。

今日のとこじゅん

書くことがない日、書くことがないと書いたら一日が終わった。

ブログ担当大臣、2日目。

権限はありませんが、記事は一本増えました。

営業未経験、相づち三つで商談へ|入社2か月で戦力外になった8年ニート

 

株式会社ツヤヤカの床ずれの潤、通称とこじゅんです。

入社1か月目で、室内工事の現場から戦力外通告を受けました。

会社をクビになったわけではありません。

次の配属先は営業です。

現場より安全そうだと思いました。

営業には、別の危険がありました。

会話です。

現場の次は、リフォーム営業へ

社長に言われました。

「今日から営業」

営業部のあーまさんが、同行してくれることになりました。

あーまさんは、よくしゃべります。

そして、よく褒めます。

「営業に来られた時点でもう偉いです!」

まだ何もしていません。

移動しただけで評価されました。

現場で工具を一つも正しく渡せなかった僕には、ありがたい部署かもしれないと思いました。

リフォーム営業は、まず困りごとを聞く

お客様との商談へ向かう途中、あーまさんが営業の基本を説明してくれました。

「まず、お客様が何に困っているか聞きます!」

リフォームや原状回復工事の相談では、単に「工事をしたい」という話だけでは足りません。

確認することがいくつもあります。

どの場所が気になっているのか
どのような不具合や傷みがあるのか
どんな状態に直したいのか
予算はどのくらいか
いつまでに工事を終えたいのか
入居中か、退去後の空室か
クロス、床、設備、建具など、どこまで工事が必要か

あーまさんは歩きながら、途切れず説明します。

僕はノートへ書きました。

覚えることが現場より多い。

営業には工具がありません。

その代わり、質問がたくさんあります。

商談用に三種類の相づちを準備した

僕は人と長く話すことが得意ではありません。

8年間のニート生活では、会話の機会が多くありませんでした。

そこで商談へ向かう前に、使えそうな言葉を三つ用意しました。

「はい」

「なるほど」

「そうなんですね」

この三つで、一日を乗り切るつもりでした。

あーまさんは言いました。

「準備してて偉いです!」

褒められました。

作戦が正しいとは言われませんでした。

一つ目の相づち「はい」

商談が始まりました。

お客様は、退去後の部屋をどこまで直すべきか迷っていました。

クロスの汚れ。

床の傷。

設備の状態。

予算とのバランス。

僕は真剣に聞きました。

「はい」

一つ目は成功です。

少なくとも、会話は止まりませんでした。

二つ目と三つ目も使った

お客様が続けます。

「床の傷も気になるんです」

「なるほど」

「予算も、できるだけ抑えたくて」

「そうなんですね」

三種類をすべて使いました。

ここまでは順調です。

用意した言葉がなくなったこと以外は。

「それで、どうしたらいいですか?」で止まる

お客様が僕を見て尋ねました。

「それで、どうしたらいいですか?」

必要なのは相づちではありません。

現場の状態を確認し、必要な工事を整理し、予算に合わせて提案することです。

しかし、僕は四つ目の言葉を用意していませんでした。

沈黙しました。

営業の人が「話を聞くことが大事」と言う意味を、少し間違えて理解していたようです。

聞くだけでは、商談は終わりません。

あーまさんが商談を立て直す

僕が止まった瞬間、あーまさんが話し始めました。

「まず現地を確認して、必要な工事を整理します!」

「ご予算に合わせて、お見積もりをご提案しますね!」

クロスを全部張り替える必要があるのか。

床の傷んだ部分だけで対応できるのか。

設備や建具に不具合がないか。

現地を確認したうえで工事内容を整理し、見積もりを出す。

お客様は安心した様子で言いました。

「お願いします」

これが営業です。

僕が三種類の相づちを使っている間に、あーまさんはお客様が次に必要とする情報まで考えていました。

沈黙まで褒められた

商談を終えたあと、あーまさんは僕に言いました。

「黙って聞けて偉いです!」

沈黙まで褒められました。

あーまさんは叱りません。

息をしていても褒めてくれます。

何も言えなかった僕の行動にも、よい部分を見つけました。

営業として役に立ったかどうかは、別の話です。

入社2か月目、営業からも戦力外

事務所へ戻ると、社長に呼ばれました。

「とこじゅん。明日から営業じゃなくていいよ」

聞き覚えのある言葉です。

「また戦力外ですか?」

「次はホームページのブログ」

現場に捨てられ、営業に拾われず、ブログに流れ着きました。

あーまさんは最後まで褒めてくれました。

「2か月も営業にいて偉いです!」

営業にいた期間として数えると、約1か月です。

入社してからの全部を褒めてくれたのだと思います。

相づちだけでは営業にならない

相づちは、相手が話しやすくなるために大切です。

うなずく。

話を遮らない。

相手の言葉を受け止める。

これは営業でも必要なことです。

しかし、相づちだけで商談を終えることはできません。

リフォームや原状回復工事の営業では、聞いた内容を次の行動へつなげる必要があります。

1. 困りごとを聞く
2. 現場や対象箇所を確認する
3. 必要な工事を整理する
4. 予算や希望時期を確認する
5. 見積もりや施工方法を提案する
6. お客様の疑問や不安へ答える

「はい」と言ったあとに何をするか。

そこからが営業でした。

営業未経験者が同行で見るべきポイント

未経験で営業同行へ行く場合、話し方だけでなく、先輩がどこを確認しているかを見ることが大切です。

最初にどんな質問をするか
お客様の言葉をどう整理するか
写真や図面のどこを見るか
工事担当へ何を確認するか
その場で答えられない内容をどう持ち帰るか
見積もりまでの流れをどう説明するか
お客様が不安そうな点をどう見つけるか

全部を一度にできる必要はありません。

まずは会話を聞き、メモを取り、分からないことを同行した先輩へ確認する。

僕はメモを取りました。

相づちだけを書きました。

用途が少し違いました。

ブログ担当大臣へ

現場も営業も向いていなかった僕に、残された仕事がホームページのブログでした。

文章を書く仕事です。

文学部を卒業してから、8年間ほとんど使われなかったものが、ようやく会社で使われることになりました。

役職は「ブログ担当大臣」です。

自分で名乗っています。

権限はありません。

椅子とパソコンと、少しの不安があります。

株式会社ツヤヤカについて

株式会社ツヤヤカでは、住宅、賃貸物件、店舗、事務所などのリフォーム、リノベーション、原状回復工事をご相談いただけます。

「床の傷が気になる」

「壁紙をどこまで張り替えるべきか分からない」

「設備や建具も一緒に確認してほしい」

「予算に合わせて工事内容を考えたい」

まだ工事内容が決まっていない段階でも、まずはお困りの点をお聞かせください。

現地の状況を確認し、必要な工事を整理したうえでお見積もりをご提案します。

見積もりは無料です。

今日のとこじゅん

相づちは営業ではない。だが沈黙よりは少し明るい。

次の仕事はブログです。

今度は黙っていると、何も公開されません。