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株式会社ツヤヤカの床すれすれの民、通称とこじゅんです。
8年間のニート生活を終え、会社員として社会復帰しました。
会社で仕事を教わるときは、忘れないようにメモを取ります。
メモを取る姿勢は大切です。
一言も聞き逃さない集中力も大切です。
しかし、聞いたことを全部書けばよいとは限りません。
今回は、全部書いた結果、何をすればよいのか分からなくなった話です。
現場写真の整理方法を教わった
ある日、営業部のあーまさんから現場写真の整理を教えてもらいました。
あーまさんは、とにかくよくしゃべります。
そして、とにかく褒めます。
「この写真を施工前・施工中・施工後に分けて、ファイル名に日付と場所を入れてください!」
僕は「はい!」と返事をして、ノートを開きました。
忘れないように、最初から丁寧に書きます。
必要な作業は、次の三つでした。
1. 写真を施工前・施工中・施工後に分ける
2. ファイル名に日付と場所を入れる
3. 分からない写真は自分で決めずに確認する
本来なら、この三つをメモすれば十分です。
しかし、あーまさんの説明はここで終わりません。
褒め言葉までメモした
「分からない写真は聞いてください!」
ここまでは重要な指示です。
その直後、あーまさんの褒める時間が始まりました。
「ちゃんとメモしてるのすごい!」
「姿勢もいい!」
「ペンの持ち方もきれい!」
僕は、一言も逃さないように書きました。
分からない写真は聞く。
メモしていてすごい。
姿勢がいい。
ペンの持ち方がきれい。
途中から、業務指示と僕への評価が同じページに並び始めました。
あーまさんは止まりません。
僕のペンも止まりません。
気がつくと、ノートは細かい文字で何ページも埋まっていました。
一言も逃していません
僕のノートを見たあーまさんは、さらに褒めてくれました。
「全部書いたんですか!? すごい!一言も逃さない集中力!」
僕は答えました。
「はい。一言も逃してません」
説明も、注意点も、褒め言葉も逃していません。
完璧な記録です。
ただし、完璧なメモではありませんでした。
パソコンの前でノートを開きます。
ページをめくります。
さらにめくります。
大切な指示が、大量の褒め言葉に埋もれています。
「それで……何をすればいいんだっけ」
あーまさんは、最初のページの上にある三行を指しました。
「必要なのはここだけです!ここまで書けたのもすごい!」
褒め言葉までメモしたら、要点が消えました。
仕事のメモは記録ではなく、次の行動のために取る
仕事のメモには、聞いた言葉を残す役割があります。
しかし、最終的な目的は、あとから正しく行動できるようにすることです。
すべてを書き写しても、必要な情報を見つけられなければ作業を始められません。
指示を受けるときは、次の項目を意識すると整理しやすくなります。
何をするのか
いつまでにするのか
どの資料やデータを使うのか
完成した状態は何か
分からない場合は誰に確認するのか
終わったら誰へ報告するのか
説明を聞きながら、すべてをきれいにまとめる必要はありません。
最初は短い言葉で書き、説明が終わってから項目を整理する方法もあります。
要点が見えるメモの書き方
今回の指示なら、次のようにまとめられます。
やること
現場写真を施工前・施工中・施工後に分類する
ファイル名へ撮影日と場所を入れる
確認すること
どの分類か判断できない写真は、あーまさんへ確認する
完了後
分類とファイル名を見直す
終わったことを報告する
見出しや箇条書きを使うと、あとから必要な情報を探しやすくなります。
特に重要な箇所へ丸や下線を付ける方法もあります。
メモの量を減らすことだけが目的ではありません。
何をすればよいのかが、一目で分かる状態にすることが大切です。
現場写真を整理する理由
建設業や内装工事では、工事の状態を記録するために写真を撮影します。
施工前、施工中、施工後の写真を整理すると、工事によって何が変わったのかを確認しやすくなります。
写真が増えるほど、ファイル名やフォルダの分け方が重要になります。
同じような写真が並んでいると、撮影場所や時期が分からなくなることがあるためです。
管理方法は会社や現場によって異なりますが、一般的には次の情報をそろえると探しやすくなります。
撮影日
現場名
部屋や場所
工事項目
施工前・施工中・施工後の区分
決められたルールがある場合は、その形式へ統一します。
判断できない写真を想像で分類せず、撮影した人や担当者へ確認することも大切です。
メモを取ったあとに確認する
説明が終わったら、自分の理解が合っているか短く確認します。
「施工前・施工中・施工後に分け、日付と場所をファイル名へ入れればよいですか?」
このように自分の言葉で言い直すと、認識の違いに気づけます。
質問することは、説明を聞いていなかった証拠ではありません。
正しく作業するための確認です。
ノートを何ページも書いてから迷うより、最初に要点を確認したほうが早く進められます。
今回の僕にも必要な行動でした。
ペンの持ち方を褒められたところで安心している場合ではありません。
株式会社ツヤヤカについて
株式会社ツヤヤカでは、住宅、賃貸物件、店舗、事務所などのリフォーム・リノベーション・原状回復工事に対応しています。
内装仕上げ、床工事、設備、建具、大工工事など、主に建物の室内に関わる工事をご相談いただけます。
工事内容や現場の状態を確認し、必要な作業を整理しながら進めます。
室内のお困りごとや修繕について、まずはお気軽にお問い合わせください。
今日のとこじゅん
ノートは何ページも書いた。
必要な指示は、最初の三行だった。
あーまさんの説明は、全部記録できました。
褒め言葉も、全部残っています。
仕事に必要だったかは分かりません。
ただ、姿勢とペンの持ち方には少し自信がつきました。
次からは、褒め言葉だけ別のページに書こうと思います。

株式会社ツヤヤカの床すれすれの民、通称とこじゅんです。
8年間のニート生活を終え、会社員として社会復帰しました。
会社では、仕事が終わっただけでは終わりにならないことがあります。
終わったことを報告して、初めて次の仕事へ進めます。
今なら分かります。
そのときの僕は、入力を終えた時点で安心していました。
入力が終わったら教えて
ある日、しゃちょーから一覧表の入力を頼まれました。
「この一覧、入力が終わったら教えて」
「はい」
内容は難しくありませんでした。
紙の一覧を確認しながら、必要な情報をパソコンへ入力していきます。
入力漏れがないか確認し、数字や文字も見直しました。
作業は無事に完了しました。
ここまでは問題ありません。
問題は、そのあとでした。
忙しそうで話しかけられない
入力を終えた僕は、しゃちょーのほうを見ました。
しゃちょーは、怖い顔でパソコンに集中しています。
眉毛は剃っています。
黒い坊主頭に濃いひげ。
ただ仕事をしているだけなのに、近づいてはいけない空気があります。
「終わったけど……」
「忙しそうで、話しかけるタイミングがない」
作業の邪魔をしてはいけないと思いました。
少し待てば、手が空くかもしれません。
そう考えて待ちました。
5分。
10分。
まだ忙しそうです。
待っているうちに、今さら声をかけるほうが不自然な気もしてきました。
そのまま、1時間が経過しました。
「まだ終わらない?」
しゃちょーがパソコンから顔を上げました。
「まだ終わらない?」
僕は、すぐに答えました。
「いえ、終わってます。忙しそうだったので……」
しゃちょーの動きが止まりました。
「終わったら教えてって言っただろ」
そのとおりです。
入力することだけが仕事ではありませんでした。
入力を終えたと伝えるところまでが、頼まれた仕事でした。
気を使ったつもりで、1時間待たせてしまいました。
報告しない気遣いは、ただの未報告だった
相手が忙しそうなとき、話しかけるのをためらうことがあります。
特に入社したばかりのころは、声をかけるタイミングが分かりません。
集中している人を邪魔したくない。
こんなことを報告してよいのか分からない。
少し待ったほうがよい気がする。
どれも相手を気遣っているように見えます。
しかし、相手が報告を待っている場合、その気遣いは逆効果になります。
完了報告がなければ、上司や先輩は作業が続いていると判断します。
次の仕事を頼むことも、内容を確認することもできません。
僕が黙っていた1時間、しゃちょーは入力が終わるのを待っていました。
報告しない気遣いは、ただの未報告でした。
仕事の完了報告は短くていい
完了報告は、長い説明でなくても伝えられます。
例えば、次のような一言です。
「先ほどの入力、完了しました」
「一覧表の入力が終わりました。確認をお願いします」
「作業が終わりました。次にすることはありますか」
「お手すきのときに確認をお願いします」
相手が電話中や来客対応中であれば、すぐに割り込む必要はありません。
少し待つ、チャットで伝える、メモを残すなど、状況に合わせた方法があります。
大切なのは、黙ったままにしないことです。
緊急ではない報告なら、最初に「お手すきのときで大丈夫です」と添えることもできます。
相手の仕事を止めずに、必要な情報を伝えられます。
建設業でも完了報告は大切
建設業や内装工事では、一つの作業が終わると次の工程が始まります。
床、壁、天井、建具、設備など、複数の作業が関係する現場では、完了報告が次の人の判断材料になります。
作業がどこまで終わったか
確認が必要な場所はあるか
追加作業や手直しがあるか
次の工程へ進んでも問題ないか
資材や道具の片付けが完了したか
作業そのものが終わっていても、周囲が知らなければ次へ進めません。
事務所でも現場でも、「終わりました」の一言には意味があります。
報告によって、仕事の区切りが共有されます。
株式会社ツヤヤカについて
株式会社ツヤヤカでは、住宅、賃貸物件、店舗、事務所などのリフォーム・リノベーション・原状回復工事に対応しています。
内装仕上げ、床工事、設備、建具、大工工事など、主に建物の室内に関わる工事をご相談いただけます。
工事の進み具合や確認事項を共有しながら、必要な作業を一つずつ進めます。
室内のお困りごとや修繕について、まずはお気軽にお問い合わせください。
今日のとこじゅん
作業は終わっていた。
報告だけが、1時間終わらなかった。
しゃちょーは、怒鳴りませんでした。
「終わったら教えてって言っただろ」
正しい指摘です。
次からは、作業が終わったら報告します。
忙しそうでも報告します。
怖い顔でも報告します。
できれば、少し離れた場所から報告します。

株式会社ツヤヤカの床すれすれの民、通称とこじゅんです。
8年間のニート生活を終え、会社員として社会復帰しました。
会社では、仕事が終わっただけでは終わりにならないことがあります。
終わったことを報告して、初めて次の仕事へ進めます。
今なら分かります。
そのときの僕は、入力を終えた時点で安心していました。
入力が終わったら教えて
ある日、しゃちょーから一覧表の入力を頼まれました。
「この一覧、入力が終わったら教えて」
「はい」
内容は難しくありませんでした。
紙の一覧を確認しながら、必要な情報をパソコンへ入力していきます。
入力漏れがないか確認し、数字や文字も見直しました。
作業は無事に完了しました。
ここまでは問題ありません。
問題は、そのあとでした。
忙しそうで話しかけられない
入力を終えた僕は、しゃちょーのほうを見ました。
しゃちょーは、怖い顔でパソコンに集中しています。
眉毛は剃っています。
黒い坊主頭に濃いひげ。
ただ仕事をしているだけなのに、近づいてはいけない空気があります。
「終わったけど……」
「忙しそうで、話しかけるタイミングがない」
作業の邪魔をしてはいけないと思いました。
少し待てば、手が空くかもしれません。
そう考えて待ちました。
5分。
10分。
まだ忙しそうです。
待っているうちに、今さら声をかけるほうが不自然な気もしてきました。
そのまま、1時間が経過しました。
「まだ終わらない?」
しゃちょーがパソコンから顔を上げました。
「まだ終わらない?」
僕は、すぐに答えました。
「いえ、終わってます。忙しそうだったので……」
しゃちょーの動きが止まりました。
「終わったら教えてって言っただろ」
そのとおりです。
入力することだけが仕事ではありませんでした。
入力を終えたと伝えるところまでが、頼まれた仕事でした。
気を使ったつもりで、1時間待たせてしまいました。
報告しない気遣いは、ただの未報告だった
相手が忙しそうなとき、話しかけるのをためらうことがあります。
特に入社したばかりのころは、声をかけるタイミングが分かりません。
集中している人を邪魔したくない。
こんなことを報告してよいのか分からない。
少し待ったほうがよい気がする。
どれも相手を気遣っているように見えます。
しかし、相手が報告を待っている場合、その気遣いは逆効果になります。
完了報告がなければ、上司や先輩は作業が続いていると判断します。
次の仕事を頼むことも、内容を確認することもできません。
僕が黙っていた1時間、しゃちょーは入力が終わるのを待っていました。
報告しない気遣いは、ただの未報告でした。
仕事の完了報告は短くていい
完了報告は、長い説明でなくても伝えられます。
例えば、次のような一言です。
「先ほどの入力、完了しました」
「一覧表の入力が終わりました。確認をお願いします」
「作業が終わりました。次にすることはありますか」
「お手すきのときに確認をお願いします」
相手が電話中や来客対応中であれば、すぐに割り込む必要はありません。
少し待つ、チャットで伝える、メモを残すなど、状況に合わせた方法があります。
大切なのは、黙ったままにしないことです。
緊急ではない報告なら、最初に「お手すきのときで大丈夫です」と添えることもできます。
相手の仕事を止めずに、必要な情報を伝えられます。
建設業でも完了報告は大切
建設業や内装工事では、一つの作業が終わると次の工程が始まります。
床、壁、天井、建具、設備など、複数の作業が関係する現場では、完了報告が次の人の判断材料になります。
作業がどこまで終わったか
確認が必要な場所はあるか
追加作業や手直しがあるか
次の工程へ進んでも問題ないか
資材や道具の片付けが完了したか
作業そのものが終わっていても、周囲が知らなければ次へ進めません。
事務所でも現場でも、「終わりました」の一言には意味があります。
報告によって、仕事の区切りが共有されます。
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今日のとこじゅん
作業は終わっていた。
報告だけが、1時間終わらなかった。
しゃちょーは、怒鳴りませんでした。
「終わったら教えてって言っただろ」
正しい指摘です。
次からは、作業が終わったら報告します。
忙しそうでも報告します。
怖い顔でも報告します。
できれば、少し離れた場所から報告します。

株式会社ツヤヤカの床すれすれの民、通称とこじゅんです。
8年間のニート生活を終え、会社員として社会復帰しました。
会社では、相手によって話し方や表情が変わることがあります。
僕の場合は、ほぼ全員に緊張しています。
今回登場するたっつぁんは、もう少し分かりやすいタイプです。
後輩には優しい。
先輩や上司は苦手。
その違いが、顔に全部出ます。
重い床材を一人で運ぼうとした
その日、僕はフローリング材の箱を運ぼうとしていました。
床材は、見た目以上に重いものがあります。
持ち上げる前に箱の数を確認し、心の中で計算しました。
「これ、一人で運べるかな……」
計算結果は、分かりませんでした。
そもそも、僕の計算には自分の筋力が含まれていません。
箱を抱えて固まっていると、たっつぁんが来ました。
「無理すんな。俺が持つよ」
そう言って、僕が抱えていた床材を自然に受け取ってくれました。
後輩が困っていると、すぐに手を貸してくれます。
優しい。
しかもイケメンです。
同じ作業着を着ているはずなのに、完成度に差があります。
たーなさんから追加の床材
たっつぁんが爽やかな笑顔で床材を持った直後、後ろからたーなさんが現れました。
たーなさんは施工部の部長で、たっつぁんの先輩です。
「たっつぁん、ついでにこれも頼める?」
たーなさんの手にも、床材がありました。
たっつぁんの笑顔が少し固まりました。
「……はい!」
断ってはいません。
ただし、さっきまでの自然な笑顔ではありません。
後輩へ向けていた爽やかさが、緊張感へ変わりました。
表情は変わっても、荷物は増えます。
最後にしゃちょーが来た
ここで終われば、まだ床材が少し増えただけでした。
しかし、今度はしゃちょーが大量の書類とファイルを抱えて現れました。
黒い坊主頭、濃いひげ、剃った眉毛。
いつもどおり、顔が怖いです。
「これも頼む」
たっつぁんの腕には、床材と書類とファイルが積み上がりました。
「…………はい」
声は出ています。
目は、ほとんど仕事を終えています。
後輩には優しい。
先輩以上には、逆らえない。
僕を助けた結果、たっつぁんの仕事だけが増えました。
後輩に声をかけられる人は頼りになる
たっつぁんは、後輩に対して面倒見のよい人です。
重そうな荷物を持っている人がいれば声をかけ、無理をしていれば手伝います。
建設業や内装工事では、こうした声かけが大切です。
資材や道具には、重いもの、長いもの、持ちにくいものがあります。
無理に一人で運ぶと、資材を傷つけるだけでなく、転倒や腰の負担につながる可能性もあります。
重量や大きさを持つ前に確認する
一人で難しい場合は応援を頼む
周囲に人や障害物がないか確認する
持ち上げたあとの移動経路を確保する
無理をしている人がいたら声をかける
「自分でできるかもしれない」と考えることと、「一人でやらなければならない」と考えることは別です。
安全に作業するためには、周囲へ助けを求める判断も必要になります。
先輩や上司にも相談できる職場がいい
後輩へ優しくできても、先輩や上司を前にすると緊張する人はいます。
たっつぁんも、その一人です。
頼まれた仕事を断りたいわけではありません。
しかし、すでに荷物を抱えていても、うまく状況を説明できないことがあります。
仕事では、現在の状況を伝えることも大切です。
「今の作業が終わってから対応します」
「この荷物を置いてから受け取ります」
「一人では危ないので、もう一人お願いします」
こうした確認は、反抗ではありません。
作業の順番と安全を守るための報告です。
先輩や上司も、後輩が状況を伝えやすい雰囲気を作る必要があります。
現場のコミュニケーションは、話す側だけでなく、聞く側も一緒に作るものです。
内装工事は一人だけでは進まない
株式会社ツヤヤカでは、主に建物の室内に関わる工事を行っています。
内装仕上げ、床工事、設備、建具、大工工事、リフォーム、リノベーション、原状回復など、現場によって必要な作業は異なります。
複数の職人や担当者が関わる現場では、作業の順番や資材の置き場所を共有することが欠かせません。
誰か一人が無理をするより、周囲で確認しながら進めたほうが、安全で効率的です。
助けを求めることも、声をかけることも、仕事の一部です。
僕も次からは、一人で床材を抱える前に相談します。
できれば、たっつぁんの荷物が増える前に相談します。
株式会社ツヤヤカについて
株式会社ツヤヤカでは、住宅、賃貸物件、店舗、事務所などのリフォーム・リノベーション・原状回復工事に対応しています。
床、壁、天井、建具、設備など、室内のお困りごとをご相談いただけます。
工事内容がまだ決まっていない場合も、現在の状態を確認し、必要な工事を整理します。
内装工事や修繕について、まずはお気軽にお問い合わせください。
今日のとこじゅん
優しい先輩へ荷物を渡した。
その先輩へ、さらに上の先輩たちが荷物を渡した。
僕の両手は空きました。
たっつぁんの両手は、見えなくなりました。
会社の上下関係は、ときどき荷物の高さで確認できます。

株式会社ツヤヤカの床すれすれの民、通称とこじゅんです。
8年間のニート生活を終え、会社員として社会復帰しました。
今回は、施工部で働く新しい二人が登場します。
たっつぁんと、しまんちゅさんです。
二人とも、たーなさんの後輩です。そして、しまんちゅさんはたっつぁんの後輩でもあります。
まだ名前と顔を覚えるだけで精いっぱいなのに、先輩と後輩の関係まで加わりました。
僕の頭の中では、すでに簡単な組織図が必要です。
しまんちゅさんは沖縄出身ですか?
しまんちゅさんは、身長180センチの細身の職人です。
頭にはいつも赤いバンダナを巻いています。
物事を順番に整理して考える、ロジカルな人です。ただし堅い人ではなく、会話のノリはよく、よく笑います。
初対面の僕は、どうしても確認したいことがありました。
「しまんちゅさんって、沖縄出身ですか?」
しまんちゅさんは、楽しそうに笑いながら答えました。
「違うよ。名前以外は沖縄と関係ないよ」
やはり違いました。
呼び名以外に、沖縄との関連はありません。
分かりやすい答えです。
疑問はすぐに解決しました。
本来なら、ここで会話はきれいに終わるはずでした。
たっつぁんのギャグが入ってきた
そこで、たっつぁんが人差し指を立てました。
たっつぁんは、かなりのイケメンです。真面目で、後輩には優しく、仕事にもきちんと取り組みます。
ただし、ギャグはあまり得意ではありません。
本人は自信ありげな顔で言いました。
「じゃあ、“どこなんちゅ”なんだ?」
しまんちゅさんは、少し呆れたように笑います。
「その質問、文法的に成立してないよ」
怒ってはいません。
言い方も穏やかです。
しかし、逃げ道のない正論でした。
初対面で、ギャグだけが迷子になりました。
後輩には敬語を使わないしまんちゅさん
しまんちゅさんは、後輩に対して敬語を使いません。
命令するような話し方ではなく、距離を縮める自然なタメ口です。
ロジカルに話す人というと、いつも無表情で堅い人物を想像するかもしれません。
実際のしまんちゅさんは、楽しいときにはよく笑い、冗談にも乗ります。
一方で、何かを訂正するときは冷静です。
笑いながらでも、内容はきちんと整理されています。
「話しやすい」と「説明が分かりやすい」が同時に存在している人です。
内装工事の仕事はチームで進める
株式会社ツヤヤカが扱うのは、主に建物の室内に関わる工事です。
内装仕上げ、床工事、設備、建具、大工工事、原状回復など、仕事内容は一つではありません。
現場では、職人同士だけでなく、営業、事務、協力会社、お客様との連携も必要です。
そのため、技術だけでなくコミュニケーションも大切になります。
誰がどの作業を担当するのか
どこまで作業が進んでいるのか
図面や現場の状況に違いがないか
次の工程へ進んでも問題ないか
困っている人や遅れている作業はないか
こうした情報を短く、正確に共有することで、仕事を安全かつ円滑に進められます。
しまんちゅさんのように、状況を整理して話せる人は現場でも頼りになります。
そして、話しかけやすい雰囲気があることも重要です。
分からないことを確認できる関係が、ミスや手戻りの防止につながります。
初対面の会話は名前を覚えるきっかけになる
職場で初めて会う人の名前、役割、得意な仕事を一度に覚えるのは簡単ではありません。
僕の場合は、特に簡単ではありません。
しかし、短いやり取りがあると、その人の名前を覚えやすくなります。
今回、僕が覚えたことは次のとおりです。
しまんちゅさんは沖縄出身ではない
身長180センチで、赤いバンダナを巻いている
ロジカルだが、ノリはよくてよく笑う
後輩には敬語を使わない たっつぁんは真面目でイケメンだが、ギャグは迷子になりやすい
仕事内容より先に、ギャグの評価が記憶へ入りました。
正しい順番だったかは分かりません。
ただ、二人の名前は覚えました。
株式会社ツヤヤカについて
株式会社ツヤヤカでは、住宅、賃貸物件、店舗、事務所などのリフォーム・リノベーション・原状回復工事に対応しています。
主に室内の工事を中心として、床、壁、天井、建具、設備など、建物のお困りごとをご相談いただけます。
工事内容がまだ具体的に決まっていない場合でも大丈夫です。
気になる場所や現在の状況を確認し、必要な工事を一緒に整理します。
お見積もりや工事について、まずはお気軽にご相談ください。
今日のとこじゅん
しまんちゅさんは、沖縄出身ではない。
たっつぁんのギャグは、目的地へ到着しない。
初対面の緊張は、少しだけ減りました。
その代わり、「どこなんちゅ」の正しい使い道を考える仕事が増えました。
まだ答えは出ていません。

株式会社ツヤヤカの床ずれの潤、通称とこじゅんです。
8年間のニート生活を終え、会社員になりました。
現場では戦力外。
営業でも戦力外。
現在は、会社のホームページでブログを書いています。
入社して間もないころ、事務主任のきーたさんから言われました。
「今日から日報書いてな。簡潔でええで」
僕は「簡潔」の意味を知っています。
短く、分かりやすくまとめることです。
知っていることと、できることは別です。
完成した業務日報は、1万482文字になりました。
初めての業務日報
日報を書くのは初めてでした。
そもそも、毎日決まった時間に起きて、会社で仕事をすることも久しぶりです。
僕には、会社で起きることのほとんどが新しく見えました。
パソコンを起動する。
メールを確認する。
先輩から連絡が来る。
電話が鳴る。
仕事を教えてもらう。
会社員にとっては普通の一日です。
8年間ニートだった僕にとっては、情報量の多い一日でした。
どれを日報へ書けばよいのか分かりません。
分からないので、全部書くことにしました。
パソコンを起動したところから記録した
僕の日報は、次のように始まりました。
9時00分 パソコンを起動
9時01分 パスワードを間違える
9時02分 もう一度入力
9時03分 Caps Lockに気づく
パスワードを間違えたことまで、正直に記録しました。
僕としては、正確な業務報告です。
パスワードを入力できなければ仕事を始められません。
つまり、パスワード入力も仕事の一部だと考えました。
そのあとも、一つずつ記録します。
メールを開いた時間。
資料を探した時間。
ファイル名を間違えた時間。
保存場所が分からなくなった時間。
保存したファイルをもう一度探した時間。
書くことは、いくらでもありました。
仕事が多かったわけではありません。
迷った回数が多かっただけです。
日報が1万482文字になった
一日の終わりに日報を読み返しました。
長いです。
スクロールしても、なかなか最後まで届きません。
しかし、初めての日報なので、どこを削ればよいのか判断できませんでした。
パスワードを間違えたことを消したら、9時01分の記録がなくなります。
9時01分にも、僕は会社にいました。
会社にいた証拠として残すべきだと思いました。
文章を追加し、状況をさらに詳しく説明しました。
結果、1万482文字です。
短い記事一本分くらいあります。
僕は業務日報を書くよう言われました。
一日のドキュメンタリーを作るようには言われていません。
きーたさんから連絡が来た
日報を提出すると、リモート勤務のきーたさんから連絡が来ました。
きーたさんは事務主任で、僕の先輩です。
関西弁でよく話し、分からないことがあると気を使って声をかけてくれます。
リモート勤務なので、直接会ったことはありません。
画面に映る顔は、いつも大きな「?」マークです。
今回、その「?」マークの横には、怒りの四つ角マークが出ていました。
「これ、日報やなくて操作ログやで」
正しい指摘です。
僕が提出したものは、仕事の結果をまとめた日報ではありません。
パソコンの前で起きたことを、一分単位で記録した操作ログです。
僕は説明しました。
「どこまでが仕事か、まだ分からなくて……」
きーたさんは答えました。
「とりあえずパスワードの話はいらん!」
初めての日報で、最初に削る項目が決まりました。
業務日報とは何を書くものか
業務日報は、その日の仕事内容、進捗、結果、課題などを共有するための報告です。
会社や職種によって書式や目的は異なりますが、一般的には次のような内容をまとめます。
その日に行った主な業務
業務の進捗や完了した内容
発生した問題や確認が必要なこと
翌日以降に対応すること
気づきや改善したいこと
一日の出来事をすべて記録する必要はありません。
読む人が状況を把握し、次の判断をできる情報を選びます。
僕の日報には、パソコンを起動した時刻がありました。
しかし、何の仕事をどこまで進めたかは、1万文字の中へ埋もれていました。
情報が多いだけでは、分かりやすい報告になりません。
日報と日記の違い
日記は、その日に起きた出来事や自分の気持ちを自由に残せます。
業務日報は、仕事に関係する情報を相手へ伝えるために書きます。
たとえば、次の文章は日記に近い内容です。
朝から緊張していた。パスワードを間違えて焦った。昼ごはんのあと眠くなったが、なんとか頑張った。
気持ちは伝わります。
しかし、どの業務を行い、何が終わったのかは分かりません。
業務日報なら、次のようにまとめます。
施工事例の記事構成を作成。見出し案まで完了しました。写真が不足しているため、明日たーなさんへ確認します。
実施したこと、現在の状態、次の対応が分かります。
僕の感情を1万文字書くより、仕事の状況を三行で書くほうが日報として役立ちます。
少し寂しいです。
業務日報を簡潔に書く基本の型
書き方に迷ったときは、項目を決めるとまとめやすくなります。
たとえば、次の四つです。
1.本日の業務
その日に取り組んだ主な仕事を書きます。
細かいパソコン操作ではなく、業務の単位でまとめます。
・会社ブログの記事構成作成
・施工写真の整理
・お問い合わせ内容の確認
2.進捗・結果
どこまで終わったか、どのような結果になったかを書きます。
記事本文の初稿まで完成。施工写真は10枚中7枚を整理しました。
「作業しました」だけでなく、完了した範囲が分かると伝わりやすくなります。
3.課題・確認事項
作業が止まっている理由や、判断してほしいことを書きます。
アフター写真が不足しているため、掲載する写真について確認をお願いします。
困っていることを隠すと、翌日も同じ場所で止まる可能性があります。
僕は困った過程を全部書きました。
必要なのは、現在どこで止まっているかでした。
4.明日の予定
次に取り組む内容を書きます。
写真確認後、記事へ画像を追加して公開準備を進めます。
翌日の行動まで書くと、仕事のつながりが見えやすくなります。
新人の日報は「結果・課題・次」を意識する
新人のうちは、どの作業が重要なのか判断しにくいことがあります。
その場合は、「結果・課題・次」の三つを意識すると整理しやすくなります。
結果:今日は何ができたか
課題:何ができなかったか、何に困っているか
次:明日は何をするか
たとえば、次のように書けます。
本日は会社ブログの記事案を3件作成しました。1件は構成まで完成しています。工事内容について確認が必要なため、明日たーなさんへ質問し、本文作成を進めます。
これなら、読む人は進捗をすぐに把握できます。
僕のパスワードが何回目で通ったかは分かりません。
分からなくても、業務には影響しません。
日報が長くなるときの見直し方
日報を書き終えたあと、次の点を確認します。
同じ内容を繰り返していないか
時系列を細かく書きすぎていないか
個人的な感想だけになっていないか
業務の結果が最初に分かるか
読む人に判断してほしいことが明確か
明日行うことが書かれているか
長い文章が悪いわけではありません。
問題や経緯を詳しく共有する必要がある場合もあります。
ただし、詳しい説明が必要なら、日報では要点をまとめ、別の資料やチャットへ詳細を書く方法もあります。
日報を開いた瞬間、スクロールバーが見えなくなるほど長い場合は、一度整理したほうがよさそうです。
僕の日報は、スクロールバーにも諦められていました。
「書くことがない」ときは小さな進捗を見る
日によっては、大きな成果が出ないこともあります。
その場合も、何を確認し、どこまで進み、何が次の課題になったかを整理します。
施工事例の記事に必要な情報を確認し、不足項目を一覧にしました。写真と工事期間が未確認のため、明日担当者へ確認します。
公開や完成まで届いていなくても、確認したことや次の行動があります。
「何もしていない」と考えて、パスワード入力を成果に加える必要はありません。
小さな進捗を、業務の目的と結びつけて書きます。
会社ごとの書き方を確認する
業務日報には、すべての会社で共通する一つの正解があるわけではありません。
決まった書式がある会社もあります。
チャットへ短く書く会社もあります。
作業時間を記録する必要がある職種もあります。
初めて書くときは、次の点を先輩へ確認すると安心です。
使用する書式や提出場所
提出する時間
必須の項目
文章量の目安
過去の日報や記入例
詳細を別に共有する場合の方法
僕も、きーたさんへ最初に「簡潔とは何文字ですか」と聞けばよかったと思います。
ただし、1万文字でないことだけは、聞かなくても分かるはずでした。
日報は読む人のために書く
僕は、自分が一日働いた証拠を残そうとしていました。
そのため、起きたことをすべて記録しました。
しかし、業務日報は自分だけの記録ではありません。
上司や先輩が進捗を確認する。
問題があれば対応を考える。
次の仕事を調整する。
必要な情報を共有するための文章です。
読む人が短い時間で内容を理解できるよう、情報を選びます。
書く側が一時間かけた日報を、読む側も一時間かけて読む必要はありません。
きーたさんは、僕の日報を開いた瞬間に言いました。
「これ、日報やなくて操作ログやで」
内容を全部読まなくても、長さだけで伝わることがあります。
株式会社ツヤヤカについて
株式会社ツヤヤカでは、住宅、賃貸物件、店舗、事務所などのリフォーム、リノベーション、原状回復工事をご相談いただけます。
クロスの張替え
CFやフロアタイルなどの床施工
設備の交換・修理
大工工事、建具補修
退去後の原状回復工事
主に室内の工事を中心に、住まいや建物のお困りごとへ対応しています。
壁、床、天井、建具、設備などで気になる場所がありましたら、お気軽にご相談ください。
見積もりは無料です。
お問い合わせは、1万文字でなくても大丈夫です。

株式会社ツヤヤカの床ずれの潤、通称とこじゅんです。
8年間のニート生活を終え、建築業界へ入りました。
現在は会社のホームページでブログを書いていますが、以前は室内リフォームの現場にも出ていました。
これは、僕がまだ現場にいたころの話です。
現場では、普段の生活と少し違う意味で使われる言葉があります。
その一つが「逃げる」です。
僕は、たーなさんからこう言われました。
「とこじゅん、そこ5ミリ逃げて納めて」
逃げろと言われました。
現場から追い出される前に、自分で逃げることにしました。
「5ミリ逃げて」と言われた
その日は、室内リフォームの現場で作業をしていました。
たーなさんは施工部の部長で、緑色の髪をした職人です。
少し無精ひげがあります。
緑の髪でも、ちゃんとかっこいい人です。
たーなさんは施工箇所を指さして、落ち着いた声で言いました。
「そこ、5ミリ逃げて納めて」
僕の耳には、「5ミリ」と「逃げて」だけが残りました。
5ミリしか逃げてはいけないのか。
5ミリ逃げたところで、まだ現場の中です。
それとも、5ミリは何かの暗号なのか。
質問すればよかったのですが、現場に入りたての僕は「そんなことも知らないのか」と思われるのが怖くて聞けませんでした。
分からないまま考えました。
考えても分かりませんでした。
そして、走りました。
本当に現場から逃げた
気づいたときには、僕は現場の外にいました。
5ミリどころではありません。
数百メートルは逃げています。
僕がいなくなった室内では、たーなさんとしゃちょーが探していました。
「とこじゅん、どこ行った?」
「さっき全力で外に走ってったぞ」
しゃちょーは坊主頭で、眉毛をそっていて、ひげ面です。
何もしていなくても怖い顔をしています。
僕は、怖い顔のしゃちょーに何か怒られると思ったわけではありません。
建築用語を、そのまま受け取っただけです。
結果として、いちばん怒られそうな行動になりました。
建築用語の「逃げる」とは
建築や内装工事で使われる「逃げる」や「逃げを取る」は、人がその場から走って離れることではありません。
部材同士がぶつからないように間隔を空けたり、施工しやすいように寸法へ余裕を持たせたりすることを指します。
たとえば、壁、床、天井、建具、造作材、設備などを納めるとき、図面上の寸法どおりに作っても現場ではぴったり合わない場合があります。
建物には、わずかな傾きや凹凸があります。
材料にも厚みや寸法のばらつきがあります。
ほかの部材との取り合いや、施工するためのスペースも考えなければなりません。
そこで、必要に応じて数ミリの余裕や隙間を設けます。
これを現場で「逃げ」と呼ぶことがあります。
今回の「5ミリ逃げて」は、指定された位置や部材から5ミリ分の間隔を取り、納まりを調整するという意味でした。
僕だけが、現場との間隔を数百メートル取りました。
「納める」も建築現場でよく聞く言葉
たーなさんの指示には、もう一つ現場らしい言葉が入っています。
「納める」です。
建築現場でいう納まりは、部材同士の接続部分や仕上がりの状態を指します。
見た目がきれいか。
隙間や段差に問題がないか。
ドアや設備が正しく動くか。
周囲の壁、床、天井と無理なく取り合っているか。
図面だけでなく、実際の現場を見ながら調整することもあります。
「5ミリ逃げて納める」は、ただ隙間を作ればよいという話ではありません。
仕上がりや周囲との関係を考え、必要な余裕を確保したうえで施工するという指示です。
僕は納まりを考える前に、自分を現場の外へ納めました。
内装工事では数ミリが大切
5ミリと聞くと、小さな差に感じます。
しかし、室内の仕上げでは数ミリの違いが見た目や使いやすさに影響することがあります。
建具が壁や床へ当たらず動くか
見切り材や巾木がきれいに納まるか
設備や器具を取り付ける余裕があるか
床材や壁材の端部を適切に仕上げられるか
周囲の部材と不自然な段差ができないか
ただし、必要な逃げ寸法は、施工する場所、材料、工法、図面、メーカーの施工要領などによって異なります。
いつでも5ミリ空ければよいわけではありません。
現場ごとの指示を確認することが大切です。
分からない現場用語は、その場で確認する
現場に入りたてのころは、知らない言葉が次々に出てきます。
職人さん同士には当たり前の言葉でも、新人には意味が分かりません。
分からないまま作業を進めると、やり直しや材料のロスにつながる可能性があります。
次のように、短く確認するだけでも誤解を防げます。
「5ミリ逃げるというのは、ここから5ミリ空ける意味で合っていますか?」
可能であれば、指を差しながら基準となる位置も確認します。
図面や現物を見せてもらい、どこからどこまでの5ミリなのかを確かめます。
現場では、聞かずに間違えるより、作業前に確認したほうが安全です。
僕も、その場で一言聞けばよかったと思います。
少なくとも、走る前には確認するべきでした。
現場用語は会社や職種で違うことがある
建築現場の言葉は、地域、会社、職種、職人さんによって使い方が少し異なる場合があります。
同じ「逃げ」という言葉でも、何から距離を取るのか、どの方向へ逃がすのか、どれくらい寸法を取るのかは状況によって変わります。
言葉だけで判断せず、図面、現場の状態、施工要領、担当者の指示を合わせて確認します。
新人のうちは、聞き返すことに緊張します。
僕も緊張しました。
その結果、現場からいなくなりました。
聞き返す時間は数秒です。
いなくなった新人を探す時間は、それより長くなります。
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現場の状態を確認し、必要な施工内容や納まりを検討します。
室内で気になる場所がありましたら、お気軽にご相談ください。
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お問い合わせいただいても、現場から逃げることはありません。
僕は現在ブログ担当なので、たぶん大丈夫です。
今日のとこじゅん
建築用語は、たまに新人を現場から逃がす。
「逃げる」は、部材や寸法に余裕を持たせることでした。
人間が全力疾走する必要はありません。
現場にいたころの僕は、専門用語を知らないまま自分で判断していました。
分からないことは、作業する前に確認する。
逃げる前にも確認する。
これが、今回の反省です。

株式会社ツヤヤカの床ずれの潤、通称とこじゅんです。
8年間のニート生活を終え、社会人になりました。
室内工事の現場では戦力外になりました。
営業でも戦力外になりました。
現在は、会社ホームページのブログを担当しています。
今回は、リモート勤務の先輩、きーたさんへビジネスチャットで質問しようとしました。
質問は送れませんでした。
迷っていることだけは、先に届きました。
リモート勤務のきーたさん
きーたさんは、事務主任の女の子です。
関西弁でよく話します。
周りへ気を使い、困っている人がいると声をかけてくれます。
僕にとっては先輩です。
ただし、リモート勤務なので直接会ったことがありません。
パソコンの画面では、顔が大きな「?」マークになっています。
顔は分かりません。
声と関西弁と気遣いだけは分かります。
分からないことがあれば、チャットや電話で教えてくれます。
「何でも聞いてな」と言ってくれています。
それでも、僕は質問を送る前に悩みます。
先輩へ質問するのは緊張する
こんなことを聞いたら、仕事ができないと思われるかもしれない。
自分で調べろと言われるかもしれない。
忙しい時間だったら迷惑かもしれない。
文章が失礼だったらどうしよう。
質問よりも先に、不安が大量に出てきます。
分からないことは一つです。
心配していることは十個くらいあります。
僕はチャット画面を開きました。
きーたさんはオンラインです。
質問を入力し始めます。
「お忙しいところ恐縮ですが」から始めた
まず、丁寧なあいさつを書きました。
「お忙しいところ恐縮ですが……」
ここまで入力して止まりました。
少し長すぎる気がします。
ビジネスメールなら自然かもしれません。
チャットとしては重すぎるかもしれません。
全部消しました。
次は短く書きます。
「質問があります」
何の質問か分かりません。
消しました。
「今、お時間よろしいでしょうか」
返事をもらってから質問を書くと、やり取りが一回増えます。
また消しました。
丁寧にしようとするほど、文章が送れなくなります。
書いては消し、20分が過ぎた
文章を書きます。
読み返します。
長い気がして消します。
短く書きます。
冷たく見える気がして消します。
絵文字を入れるか悩みます。
仕事なので消します。
もう一度、最初から書きます。
気づくと、20分が過ぎていました。
質問そのものを調べる時間より、質問文を作る時間のほうが長くなっています。
まだ一文字も送信していません。
僕としては、誰にも迷惑をかけず静かに悩んでいるつもりでした。
しかし、チャットには「入力中」の表示があります。
入力中は相手の画面に表示される
自分が文章を入力している間、チャットサービスによっては相手側の画面へ入力中であることが表示されます。
今回、きーたさんの画面には、こう出ていました。
「とこじゅんが入力中……」
少し入力しているだけなら、自然な表示です。
数秒後にはメッセージが届きます。
しかし、僕の場合は20分です。
入力中。
まだ入力中。
ずっと入力中。
何か長い報告を書いているようにも見えます。
重大な相談をためらっているようにも見えます。
実際には、一行目のあいさつを繰り返し消しています。
送信前にきーたさんから連絡が来た
やっと質問文がまとまりかけました。
送信ボタンへ手を伸ばします。
その前に、きーたさんからメッセージが届きました。
「分からんことあるんやろ?電話しよか」
まだ何も送っていません。
質問の内容も伝えていません。
迷っていることだけは、完全に見抜かれています。
僕は思わず声に出しました。
「まだ何も送ってないのに……」
リモートなのに、近くで見られているような気分です。
20分間の入力中で全部伝わっていた
きーたさんと通話がつながりました。
画面には、いつもの「?」マークがあります。
「20分ずっと入力中やったで」
当然、気づかれていました。
「気ぃ使わんと、はよ聞きや」
怒っているわけではありません。
責めてもいません。
質問しやすいように、きーたさんから声をかけてくれました。
僕は質問文を完成させることができませんでした。
それでも、聞きたかったことは電話で解決しました。
文章は届いていません。
迷いは届きました。
ビジネスチャットで質問するときの基本
チャットは、メールより短いやり取りに向いています。
ただし、短すぎると用件が分からず、長すぎると読む側の負担になります。
会社ごとのルールや相手との関係にもよりますが、次の内容があると質問を理解してもらいやすくなります。
誰に向けた質問か
何について聞きたいか
自分で確認したこと
どこが分からないか
いつまでに回答が必要か
最初から完璧な文章を作る必要はありません。
相手が回答するために必要な情報を、簡潔にまとめます。
僕は礼儀だけを完璧にしようとして、用件まで届きませんでした。
質問文は「結論・状況・確認」の順で書く
ビジネスチャットで質問するときは、最初に何を知りたいのかを書くと伝わりやすくなります。
たとえば、次のような形です。
きーたさん、〇〇の入力方法について質問です。手順書の△ページまで確認しましたが、□□の欄に何を入れるか分かりません。こちらは空欄でよいでしょうか。
最初に質問のテーマがあります。
次に、自分が確認した内容があります。
最後に、判断してほしいことがあります。
読む側が状況を把握しやすくなります。
急ぎの場合は、必要な時間も伝えます。
本日15時までに作業を進めたいので、お手すきの際に確認をお願いします。
本当に急いでいる場合は、会社のルールに合わせて電話など別の方法も使います。
「今お時間よろしいですか」だけ送らない
相手の都合を確認することは大切です。
ただし、チャットで「今お時間よろしいですか」だけを送ると、相手は用件や必要な時間を判断できません。
簡単な質問なら、最初から内容を一緒に書く方法があります。
お手すきの際に、〇〇について一つ確認をお願いします。
続けて質問を書けば、相手は手が空いたときに内容を確認できます。
電話や通話が必要なら、目的と目安時間を添えます。
〇〇について相談したいことがあります。5分ほど通話できる時間はありますか。
これなら、相手も予定を判断しやすくなります。
僕は「お忙しいところ恐縮ですが」のあとに、用件へ進めませんでした。
自分で確認した内容も伝える
質問する前に、手順書、過去のチャット、社内資料などを確認できる場合があります。
どこまで調べたかを短く伝えると、同じ説明を繰り返さずに済みます。
マニュアルの〇ページを確認しましたが、△の場合の手順が見つかりませんでした。
ただし、調べることへ時間をかけすぎないことも大切です。
社内で聞けばすぐ分かる内容を、一人で何時間も悩むと作業が止まります。
僕は質問文だけで20分止まりました。
調べた内容はありません。
消した文章だけが増えました。
分からない部分を具体的にする
「全部分かりません」では、答える側もどこから説明すればよいか迷います。
作業を小さく分け、止まっている場所を伝えます。
どの画面か
どの書類か
どの手順まで進んだか
何を選べばよいか
どの結果を期待しているか
画面の内容について質問する場合は、必要に応じてスクリーンショットを添えると伝わりやすくなることがあります。
ただし、個人情報や社外秘の内容が写っていないか確認します。
僕の場合は、質問する画面より、入力中の表示を撮ったほうが状況を説明できそうです。
質問することは仕事を止めないための行動
質問すると、仕事ができないと思われる気がします。
しかし、分からないまま作業を進めると、間違いが大きくなる場合があります。
確認が必要なところで聞くことは、作業を正しく進めるための行動です。
同じ質問を何度も繰り返さないよう、答えをメモする。
次に自分で判断できるよう、理由も確認する。
教えてもらったあと、お礼と結果を伝える。
このようにすれば、質問した経験を次へつなげられます。
質問せず20分止まっていることも、相手には入力中として見えています。
早く聞いたほうが、お互いの時間を使わずに済むことがあります。
先輩へ相談できないときは小さく声をかける
相談したい内容が大きいと、最初の一言が出にくくなります。
その場合は、相談の目的だけを短く伝えます。
〇〇について判断に迷っています。確認をお願いできますか。
そのあとに、状況を箇条書きで送る方法もあります。
文章がまとまらない場合は、通話できるか相談します。
文章でうまく説明できないため、5分ほど通話をお願いできますか。
「うまく書けない」と伝えることも、一つの情報です。
僕はうまく書けないことを、入力中の長さで表現してしまいました。
きーたさんには伝わりました。
毎回この方法を使うのはおすすめしません。
リモートワークでは様子が見えにくい
同じ事務所にいれば、先輩の手が空いたタイミングで声をかけられます。
困っている顔に気づいてもらえることもあります。
リモートワークでは、相手の様子が見えません。
今忙しいのか。
話しかけてよいのか。
困っていることに気づいているのか。
チャットの状態や予定表、オンライン表示など、限られた情報で判断します。
そのため、質問する側も、受ける側も、声をかけやすい方法を決めておくと安心です。
質問用のチャットを決める
急ぎの場合の連絡方法を決める
返答できる時間帯を共有する
短い定例確認の時間を作る
分からないことをまとめる場所を作る
きーたさんは、チャットの入力中表示から僕の様子を読み取りました。
顔は見えません。
迷いは見えています。
気を使ってくれる先輩がいる
きーたさんとは、直接会ったことがありません。
それでも、仕事では何度も助けてもらっています。
電話対応を教えてくれます。
休みの日を知らせてくれます。
僕が長く悩んでいると、先に声をかけてくれます。
リモートだから気遣いが伝わらないわけではありません。
離れているからこそ、言葉にして伝えてくれることもあります。
「気ぃ使わんと、はよ聞きや」
この一言で、次から少し質問しやすくなりました。
次の質問文は、19分くらいで送れると思います。
まだ長いです。
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見積もりは無料です。
お問い合わせの文章が完璧でなくても、内容を確認しながら対応します。
入力中のまま20分悩む前に、お気軽に送信してください。
僕も送信できるよう練習します。
今日のとこじゅん
文章は届いていない。迷いは届いた。
質問を丁寧に書こうとして、質問そのものを送れませんでした。
きーたさんには、入力中の長さだけで見抜かれました。
次は、結論から書きます。
できれば五分以内に送ります。
送信ボタンを押すところまでが、質問です。

株式会社ツヤヤカの床ずれの潤、通称とこじゅんです。
8年間のニート生活を終え、社会人になりました。
室内工事の現場では戦力外になりました。
営業でも戦力外になりました。
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今回は、営業部のあーまさんから営業トークを教わることになりました。
テーマは「相手の良いところを褒める」です。
教えてくれる人としては、強すぎる人が来ました。
あーまさんは、ただただ褒めてくれる
あーまさんは、営業部の女の子です。
明るく、よく話します。
話し始めると、言葉が途切れません。
マシンガントークです。
そして、常に人を褒めてくれます。
叱ることは、本当にありません。
仕事ができても褒めます。
失敗しても、挑戦したことを褒めます。
何もしていなくても、そこにいることを褒めます。
息をしていても褒めます。
僕は最初、励ますための言葉だと思っていました。
どうやら、本気で褒めています。
営業は相手の良いところを見つける
あーまさんがホワイトボードの前に立ちました。
「営業は、まず相手のいいところを見つけるんです!」
相手の良いところを見る。
たしかに、大切なことだと思います。
初対面の人と話すとき、緊張して自分のことで頭がいっぱいになります。
何を話せばよいか。
失礼なことを言わないか。
沈黙したらどうするか。
僕はいつも、自分の不安ばかり考えています。
相手へ関心を向ければ、会話のきっかけが見つかるかもしれません。
僕はノートを開きました。
今回は役に立つことを学べそうです。
営業ロープレでお客様役になった
営業ロープレとは、実際の営業場面を想定して役割を演じる練習です。
一人がお客様役になります。
もう一人が営業担当になります。
話し方や質問の流れを試し、終わったあとに良かった点や改善点を確認します。
最初は僕がお客様役です。
椅子へ座りました。
名刺を持ちました。
あーまさんの説明を聞きます。
まだ何も話していません。
それでも、あーまさんの営業は始まりました。
座っているだけで褒められた
「座り方がいい!」
「名刺の持ち方も最高!」
「相づちが丁寧!」
「話を聞いてるだけで偉い!」
褒め言葉が次々に飛んできます。
会話というより連射です。
僕は座って名刺を持ち、話を聞いているだけです。
営業の練習をしているはずなのに、入学式で表彰されているような気分になりました。
何をしても褒められます。
何もしなくても褒められます。
褒められすぎると、人はどのような顔をすればよいか分からなくなります。
僕は名刺を握ったまま、汗をかいていました。
あーまさんは、その汗についても努力の証拠だと褒めそうです。
今度は僕が褒める側になった
役割を交代します。
あーまさんがお客様役です。
僕が営業担当です。
「では、私のいいところを褒めてください!」
良いところは、たくさんあります。
明るい。
話しやすい。
いつも人へ気を使っている。
営業の仕事ができる。
人を元気にする。
しかし、急に答えを求められると、言葉が出てきません。
頭の中には候補があります。
口まで届きません。
僕はあーまさんを観察しました。
笑っています。
こちらを見ています。
返事を待っています。
そして、安定して呼吸しています。
「呼吸が安定していますね」
長く考えたあと、僕は言いました。
「呼吸が……安定していますね」
自分でも、ほかに何かあったと思います。
人を褒める場面で、生命活動の安定性を評価してしまいました。
健康診断ではありません。
営業ロープレです。
普通なら、会話が止まるところです。
場合によっては、少し怖がられるかもしれません。
しかし、相手はあーまさんです。
褒め言葉として受け取ってくれました。
呼吸を褒めたことまで褒められた
あーまさんの目が輝きました。
「呼吸まで見てくれた!」
「観察力がすごい!」
「今までにない褒め方!」
「天才!」
僕が言ったのは、呼吸が安定しているという一言です。
あーまさんの中では、誰も気づかなかった長所を発見したことになっています。
観察力を評価されました。
独創性まで評価されました。
最後には天才になりました。
褒める練習で、褒められて終わりました。
営業トークは上達したか分かりません。
自己肯定感だけは上がりました。
営業ロープレを行う目的
営業ロープレは、相手を上手に褒めるためだけの練習ではありません。
実際にお客様と話す前に、会話の流れを試せます。
あいさつや自己紹介
お客様の悩みを聞く質問
商品やサービスの説明
分かりにくい言葉の確認
質問への答え方
次の行動の提案
頭の中で理解していても、声に出すと思うように話せないことがあります。
ロープレなら、間違えてもその場で確認できます。
僕は頭の中でも話せません。
そのため、声に出す練習が特に必要です。
初心者の営業ロープレは短い場面から始める
最初から商談のすべてを練習しようとすると、覚えることが多くなります。
初心者の場合は、場面を小さく区切ると取り組みやすくなります。
あいさつだけを練習する
会社名と名前を伝え、名刺を渡すところまで練習します。
僕は名刺交換の練習で、机へ頭をぶつけた経験があります。
短い場面にも十分な練習が必要です。
最初の質問を練習する
お客様が何に困っているかを聞く質問だけ試します。
質問したあと、相手の回答を途中で遮らずに聞くことも練習します。
説明を短くまとめる
自社が何をしている会社なのか、短い言葉で伝えます。
ツヤヤカは、住宅や店舗、事務所などのリフォーム、リノベーション、原状回復工事へ対応しています。
僕の担当が何なのかは、今も会社全体で探しています。
終わり方を練習する
見積もり、現地確認、折り返しなど、次に何をするかを伝える練習です。
話し始めることだけでなく、自然に終えることも大切です。
相手の良いところを自然に伝えるコツ
褒めることは、会話をやわらかくするきっかけになります。
ただし、何でも大げさに褒めればよいわけではありません。
相手や場面に合わせ、実際に感じたことを具体的に伝えます。
見たままの事実から探す
相手の持ち物、選んだもの、工夫している点など、目の前にある事実へ注目します。
たとえば、リフォームの打ち合わせなら、室内を大切に使っていることや、色の選び方について自然に触れられる場合があります。
行動や工夫を具体的に伝える
「すごいですね」だけでなく、何をすごいと感じたのかを伝えます。
「必要な情報を分かりやすくまとめてくださっているので、状況を確認しやすいです」のように、具体的な理由があると伝わりやすくなります。
無理に褒めない
褒める場所を探すことへ集中しすぎると、相手の話を聞けなくなります。
思っていないことを言うと、不自然に聞こえる場合もあります。
良いところがすぐ見つからない場合は、無理に言葉を作る必要はありません。
僕のように呼吸まで探し始めたら、一度落ち着いたほうがよいと思います。
外見については慎重にする
外見や年齢などへの言葉は、相手との関係や受け取り方によって不快にさせることがあります。
仕事の場では、相手の考え方、選択、準備、工夫などへ注目したほうが自然な場合があります。
褒める前に、相手の話を聞く
営業で大切なのは、褒め言葉をたくさん伝えることだけではありません。
相手が何に困っているのか。
何を希望しているのか。
どこを不安に感じているのか。
話を聞かなければ、必要な提案はできません。
相手の言葉を繰り返して確認する。
分からない部分を質問する。
急いで結論を出さない。
まず聞くことで、相手が大切にしていることも見えてきます。
あーまさんはよく話します。
しかし、人の話もよく聞いています。
僕が「呼吸」としか言えなかったときも、その一言を受け止めてくれました。
受け止めたあと、百倍にして返してくれました。
フィードバックは良かった点と改善点を分ける
営業ロープレが終わったら、振り返りを行います。
最初に良かった点を確認すると、できていることが分かります。
そのうえで、次に直す点を具体的に決めます。
声の大きさ
話す速さ
質問の順番
説明の長さ
相手の話を聞く時間
分かりにくかった言葉
一度にすべて直そうとせず、次のロープレで意識する点を一つか二つに絞ります。
あーまさんからは、良かった点を大量にもらいました。
改善点については、褒め言葉の勢いで聞こえませんでした。
次回は、そこまで確認しようと思います。
質問しようとしたことも褒められると思います。
褒められると挑戦しやすくなる
失敗を強く恐れていると、最初の一言が出にくくなります。
間違えたらどうしよう。
笑われたらどうしよう。
役に立たないと思われたらどうしよう。
8年間ニートだった僕は、社会人として行動するたびに不安を感じます。
あーまさんは、結果だけでなく行動したことを褒めてくれます。
名刺を持てた。
相づちを打てた。
人の話を聞けた。
呼吸を観察できた。
褒める基準は少し低すぎる気もします。
それでも、次もやってみようと思えます。
小さな成功を見つけてもらうことで、緊張している人が挑戦しやすくなることがあります。
褒めすぎる人から学んだこと
あーまさんと同じ量の褒め言葉を使うことは、僕にはできません。
話す速さにも追いつけません。
しかし、相手の良いところを探す姿勢は学べます。
できなかったことだけを見るのではなく、できた部分も確認する。
結果だけでなく、そこまでの行動を見る。
自分では当たり前だと思っていることにも価値を見つける。
僕はこれまで、できないことをたくさん見つけてきました。
現場ができない。
営業ができない。
電話対応がうまくできない。
施工後の写真を忘れる。
あーまさんなら、その中から何かを褒めます。
「四つも振り返れてすごい!」と言うはずです。
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相談しようと思った行動力がすごい。
電話やメールを使えてすごい。
住まいを良くしようと考えていてすごい。
工事の相談へ入る前に、自己肯定感が上がるかもしれません。
今日のとこじゅん
呼吸が安定していますね。
褒める練習で、褒められて終わりました。
営業トークが上達したかは分かりません。
人の良いところを探す前に、自分の良いところを大量に教えてもらいました。
今日も呼吸は安定しています。
たぶん、それだけで褒めてもらえます。

株式会社ツヤヤカの床ずれの潤、通称とこじゅんです。
8年間のニート生活を終え、社会人になりました。
室内工事の現場では戦力外になりました。
営業でも戦力外になりました。
現在は、会社ホームページのブログを担当しています。
今回は、ブログで紹介するリフォームのビフォーアフター写真を任されました。
工事をするのは職人のみなさんです。
僕は写真を撮るだけです。
これなら失敗しないと思いました。
たーなさんから施工写真を頼まれた
施工部長のたーなさんと、内装工事の現場へ行きました。
壁紙は剥がれています。
床には傷や汚れがあります。
室内全体に、長く使われてきた跡が残っていました。
たーなさんから撮影方法を教わります。
「ブログ用に、施工前と施工後を同じ場所・同じ角度で撮って」
分かりやすい指示です。
工事前に一枚。
工事後に同じ場所から一枚。
二枚を並べれば、変化が伝わります。
「任せてください」
僕は自信を持って答えました。
写真を撮るだけなら、僕にもできます。
ビフォー写真は完璧だった
僕はスマートフォンを構えました。
部屋の入口から一枚。
壁の正面から一枚。
床の傷を近くから一枚。
剥がれたクロスを一枚。
部屋の角を一枚。
少し位置を変えて、もう一枚。
撮影枚数は増えていきます。
傷んでいる場所を見つけるたびに撮りました。
メジャーで立ち位置も確認します。
スマートフォンを持つ高さも意識します。
施工前の室内だけで、小さな写真集ができました。
「ビフォーは完璧だ」
仕事をやり遂げた気分です。
まだ工事は始まっていません。
内装工事が終わると部屋が変わった
職人のみなさんが工事を進めます。
古くなった壁紙を剥がします。
下地を整えます。
新しいクロスを張ります。
床もきれいに仕上げます。
工事が終わった室内は、最初に見た部屋と印象が変わっていました。
壁が明るい。
床が整っている。
部屋全体が広く見えます。
「うわ……すごくきれいになった」
僕は感動しました。
職人の仕事はすごい。
同じ部屋とは思えません。
満足した僕は、荷物を持って部屋を出ました。
施工後の写真は撮っていません。
アフター写真を忘れた
会社へ戻り、撮影した写真をパソコンへ取り込みました。
施工前の壁。
施工前の床。
施工前の角。
施工前の別の角。
画面には、傷んだ室内の写真だけが並びます。
アフター写真が一枚もありません。
撮影を忘れたことへ、ここで気づきました。
工事後の室内は、僕の記憶の中にあります。
きれいな壁も覚えています。
整った床も覚えています。
しかし、ブログへ記憶を掲載することはできません。
必要なのは画像ファイルです。
怖い顔のたーなさんが肩へ手を置いた
事務所の照明が、急に暗くなったような気がしました。
僕の背後に、たーなさんが立っています。
肩へ大きな手が置かれました。
逃げられません。
普段はかっこいい職人です。
アンガーマネジメントや経営についても学んでいます。
今回は、学んだ内容を実践しているのでしょう。
声は落ち着いていました。
顔はまったく落ち着いていません。
「アフターは?」
僕は正直に答えました。
「記憶にはあります」
肩へ置かれた手が、少し重くなりました。
工事は完成しました。
施工事例は未完成です。
リフォームのビフォーアフター写真が大切な理由
施工前と施工後の写真を並べると、工事による変化を視覚的に伝えられます。
文章だけでは分かりにくい色や明るさ、傷みの状態、室内全体の印象も写真なら伝わりやすくなります。
ビフォーアフター写真には、次のような役割があります。
工事前の状態を記録する
施工した箇所を確認する
仕上がりをお客様へ伝える
施工事例として紹介する
今後の提案や打ち合わせに活用する
施工前だけでは、どこに問題があったかは分かります。
施工後だけでは、きれいな部屋になったことは分かります。
両方がそろうことで、工事によって何が変わったのかが伝わります。
僕の写真には、問題だけが残りました。
解決した証拠がありません。
施工前と施工後は同じ場所・同じ角度で撮る
ビフォーアフターを比較しやすくする一番の基本は、同じ場所から同じ方向を撮影することです。
施工前は入口から撮ったのに、施工後は窓側から撮る。
施工前は低い位置、施工後は高い位置から撮る。
これでは、別の部屋のように見えることがあります。
できるだけ次の条件を合わせます。
カメラを構える位置
カメラの高さ
レンズを向ける方向
画面に入れる範囲
縦位置と横位置
拡大率
施工前に、撮影位置をメモしておくと再現しやすくなります。
床の継ぎ目、扉、柱、コンセントなど、動かないものを目印にする方法もあります。
僕は位置を丁寧に記録しました。
施工後に撮らなければ、記録は役に立ちません。
部屋全体と細部の両方を撮影する
内装工事の施工写真では、部屋全体が分かる写真と、施工箇所が分かる近くの写真を残します。
部屋全体の写真
入口や部屋の角などから、室内の広がりが伝わるように撮ります。
壁、床、天井、建具などの位置関係が分かる写真です。
施工箇所の写真
クロスの剥がれ、床の傷、設備の不具合など、工事の対象を近くから撮ります。
施工後も同じ場所を撮ると、補修や交換の内容を比較できます。
周囲を含めた写真
近づきすぎると、部屋のどこを撮ったのか分からなくなります。
施工箇所と一緒に、窓や扉などの目印を少し入れると位置が伝わりやすくなります。
アップだけ、全景だけではなく、複数の距離から残しておくと安心です。
撮影前にスマートフォンの画面を確認する
スマートフォンなら、施工写真を手軽に撮影できます。
ただし、撮る前にレンズや画面の状態を確認します。
レンズの汚れを拭く
現場では、ほこりや指紋がレンズにつくことがあります。
レンズが汚れていると、写真全体が白くぼやけます。
柔らかい布などで軽く拭いてから撮影します。
明るさを確認する
室内が暗い場合、施工箇所が分かりにくくなることがあります。
照明を点け、画面を見ながら明るさを確認します。
窓だけが明るい場合は、室内が暗く写りすぎないように構図を調整します。
水平と垂直を意識する
壁や柱、扉の線を目安にします。
カメラが傾くと、部屋まで傾いて見えます。
グリッド表示を利用すると、水平や垂直を合わせやすくなります。
僕は人生の方向については傾いていますが、写真だけは水平にしたいと思います。
工事中の写真も残しておく
施工前と施工後だけでなく、工事中の写真も役立つ場合があります。
完成後には見えなくなる下地や、作業の途中を記録できます。
たとえば、次のような場面です。
既存の仕上げ材を撤去した状態
下地を確認している様子
補修を行った箇所
新しい材料を施工している途中
完成すると隠れる部分
何を撮影するかは、工事内容や会社のルールに合わせます。
撮影のために作業を妨げないことも大切です。
僕は現場で役に立ちにくいので、少なくとも邪魔にならない位置から撮ります。
現場を出る前に写真を確認する
今回の失敗を防ぐ、最も重要な確認です。
現場を出る前に、撮影した画像をその場で見返します。
必要な場所を撮ったか
施工前と施工後がそろっているか
写真がぶれていないか
暗すぎないか
指や道具が大きく写り込んでいないか
文字や住所など不要な情報が写っていないか
足りない写真があれば、その場で撮り直せます。
会社へ戻ってから気づくと、簡単には撮り直せない場合があります。
僕も現場で一度写真を開いていれば、アフターが一枚もないことへ気づけました。
きれいになった部屋へ感動している場合ではありませんでした。
感動しながら撮ればよかっただけです。
写真を整理すると施工事例を作りやすい
撮影した写真は、あとで分かる形に整理します。
日付、現場、部屋、施工箇所、施工前・施工中・施工後などが分かる名前やフォルダーにすると探しやすくなります。
一例として、次のように分けられます。
施工前
施工中
施工後
掲載候補
同じ場所のビフォーとアフターを近くへ並べておくと、ブログや施工事例ページを作りやすくなります。
写真の掲載前には、お客様の個人情報や許可の範囲も確認します。
住所が分かるもの、氏名、郵便物、車のナンバー、鏡への映り込みなどには注意が必要です。
僕自身が鏡へ写り込んだ写真は、だいたい使いにくくなります。
施工事例は工事の内容を伝えるページ
施工事例ページは、きれいな完成写真を並べるだけではありません。
どのような悩みがあり、何を施工し、どのように変わったのかを伝えるページです。
工事前の悩みや状態
施工した場所
使用した材料や工法
工事後の変化
工事期間の目安
担当者からの説明
これらを写真と文章で紹介すると、同じような悩みを持つ方が工事をイメージしやすくなります。
ビフォー写真は問題を伝えます。
アフター写真は解決を伝えます。
僕は問題を大量に撮影しました。
解決は記憶に保存しました。
ブログ担当としては、保存先を間違えています。
株式会社ツヤヤカについて
株式会社ツヤヤカでは、住宅、賃貸物件、店舗、事務所などのリフォーム、リノベーション、原状回復工事をご相談いただけます。
クロス張替え
CFやフロアタイルなどの床施工
設備交換・修理
大工工事、建具補修
室内の原状回復工事
主に室内の工事を中心に、住まいや建物のお困りごとへ対応しています。
壁や床、天井、設備などで気になる場所がありましたら、お気軽にご相談ください。
見積もりは無料です。
工事の仕上がりは、職人のみなさんがきれいに完成させます。
施工後の写真については、僕が現場を出る前に確認します。
たーなさんの手が肩へ置かれる前に確認します。
今日のとこじゅん
アフターは記憶にあります。
工事は完成。
施工事例は未完成。
ビフォーアフターは、ビフォーとアフターの両方が必要でした。
次回は、感動する前に撮ります。
感動したあとにも確認します。