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株式会社ツヤヤカの床ずれの潤、通称とこじゅんです。
8年間のニート生活を終え、社会人になりました。
履歴書と職務経歴書を忘れて面接へ行き、なぜか採用されました。
室内工事の現場へ出ましたが、戦力外になりました。
営業へ移りましたが、やはり戦力外になりました。
現在は、会社ホームページのブログを担当しています。
そんな僕にも、ついに名刺ができました。
自分の名前が会社の名刺に印刷された
ある日、営業部のあーまさんが、できたばかりの名刺を持ってきてくれました。
「とこじゅんさん、名刺できました!」
自分の名前。
会社の名前。
連絡先。
小さな紙の中へ、社会人に必要そうな情報が並んでいます。
僕が8年間家にいる間、自分の名前が印刷されたものといえば、通販の荷物くらいでした。
今は会社の名刺に印刷されています。
少しだけ、自分が社会の一部になった気がしました。
あーまさんは名刺を持つ前から褒めてくれる
あーまさんは、常に人を褒めてくれます。
叱ることは、ほとんどありません。
息をしていても褒めてくれます。
今回も名刺を差し出しながら言いました。
「名前が印刷されてる!持ててえらい!」
まだ受け取っていません。
これから持つところです。
しかし、あーまさんの中では、すでに僕が名刺を立派に使いこなしたことになっています。
期待の進み方が速すぎます。
僕は手だけを前へ出しました。
それでも褒められました。
初めての名刺交換を一人で練習する
名刺を受け取ったからには、交換できなければいけません。
会社員らしく名乗り、相手へ失礼のないように渡す必要があります。
僕は誰もいない机で練習しました。
名刺を両手で持ちます。
相手がいるつもりで正面を見ます。
「株式会社ツヤヤカの、とこじゅんと申します」
そして、丁寧にお辞儀をしました。
丁寧すぎました。
机へ頭をぶつけました。
名刺交換には、気持ちの深さと頭を下げる深さが同じである必要はないようです。
初めて会うお客様と名刺交換
練習のあと、実際にお客様と名刺交換をする機会がありました。
名刺入れを用意します。
名刺の向きを確認します。
名前と会社名が相手から読めるように持ちます。
練習どおりに名乗りました。
机にはぶつかりませんでした。
名刺も落としませんでした。
相手の名刺も両手で受け取りました。
僕としては、ほぼ満点です。
名刺交換は無事に終わりました。
その直後、お客様から質問されました。
「とこじゅんさんは、何のご担当ですか?」
僕は何の担当なのか
簡単な質問です。
普通なら、営業、施工、事務など、自分の担当を答えます。
しかし、僕には少し難しい質問でした。
現場へ行きました。
戦力外になりました。
営業へ行きました。
戦力外になりました。
現在はブログを書いています。
ブログ担当と言えばよいはずです。
ただ、担当になった翌日にはネタがなくなりました。
自信を持って名乗ってよいのか分かりません。
僕は固まりました。
しゃちょーとたーなさんも後ろで悩んでいた
助けを求めて後ろを見ました。
しゃちょーが顎へ手を当てています。
施工部長のたーなさんは、腕を組んでいます。
二人とも真剣に考えています。
僕だけが自分の担当を分かっていないのではありませんでした。
会社も分かっていません。
少し安心しました。
同時に、かなり不安になりました。
しゃちょーは、困っている人がいるとつい雇ってしまう人です。
僕を採用してから、何を担当させるか考えているようでした。
たーなさんは現場で僕を見ています。
簡単に施工担当とは言えない事情を、一番よく知っています。
「それを今、会社全体で探しています」
お客様は答えを待っています。
僕は笑顔を作りました。
「それを今、会社全体で探しています」
正直な回答です。
正直すぎる回答でもあります。
名刺には、会社名と僕の名前がきれいに印刷されています。
見た目だけなら、立派な社会人です。
中身の担当業務は、まだ検索中です。
名刺だけが先に社会人になりました。
初めて名刺交換するときの基本
初めての名刺交換は緊張します。
会社や場面によって細かな方法は異なりますが、まずは次の基本を意識すると落ち着いて対応できます。
名刺はすぐ出せる場所へ用意する
相手の前でかばんやポケットを長く探さなくて済むように、名刺入れを取り出しやすい場所へ準備します。
名刺の枚数も事前に確認します。
僕は履歴書を忘れて面接へ行った実績があります。
名刺については、特に確認が必要です。
相手から読める向きで渡す
自分の名刺を、相手から文字が読める向きにします。
会社名と名前を伝えながら、両手で丁寧に差し出します。
名刺の文字やロゴへ指が重ならないように持つと見やすくなります。
相手の名刺も丁寧に受け取る
「頂戴いたします」など一言添え、基本的には両手で受け取ります。
受け取ったら、相手の名前や会社名を確認します。
読めない名前を勝手に判断せず、その場で丁寧に確認したほうが安心です。
受け取った名刺をすぐしまわない
着席して話す場合は、受け取った名刺を名刺入れの上などへ置き、相手の名前を確認できるようにします。
複数人と交換した場合は、座っている順に並べると名前を覚えやすくなります。
ただし、置き方やしまうタイミングは場面に合わせます。
お辞儀は机にぶつからない範囲で行う
丁寧さは必要です。
勢いは必要ありません。
名刺交換は頭突きの競技ではありません。
名刺交換で失敗しても、それだけで終わりではない
名刺の向きを間違える。
名乗る順番を忘れる。
緊張して言葉が出ない。
初めてなら、失敗することもあります。
間違えたことへ気づいたら、落ち着いておわびし、やり直せばよい場面もあります。
形式だけに意識を向けすぎると、相手の話を聞けなくなります。
名刺交換の目的は、紙を完璧に移動させることではありません。
相手に自分を知ってもらい、これから話をするための最初のあいさつです。
僕の場合、その紙に書かれていない部分が多すぎました。
それでも、名前だけは覚えていただけたと思います。
名刺に肩書きがなくても仕事は探せる
会社へ入った時点で、自分に合う仕事が完全に分かっている人ばかりではありません。
やってみて得意なことが見つかる場合もあります。
苦手なことが分かる場合もあります。
僕は現場へ出て、施工が得意ではないことを知りました。
営業へ出て、人と話すことも得意ではないと知りました。
ブログを書き始め、自分の失敗なら文章にできると知りました。
できなかった経験も、次の担当を探す材料になります。
会社全体で探している途中でも、何もしていないわけではありません。
名刺の中身へ追いつくため、今日もブログを書いています。
8年ニートにとって名刺は社会との接点だった
ニート生活をしていた頃、自分から初対面の人へ名前を伝える機会はほとんどありませんでした。
名刺も必要ありません。
所属する会社もありません。
担当を聞かれることもありません。
社会人になると、名前を名乗る場面が増えます。
会社の一員として相手の前へ立ちます。
自分が何をする人なのか、説明する必要もあります。
僕は、まだうまく説明できません。
それでも、自分の名前が入った名刺を渡せるようになりました。
名刺だけが先に社会人になったとしても、僕も少しずつ追いつけばよいと思います。
株式会社ツヤヤカについて
株式会社ツヤヤカでは、住宅、賃貸物件、店舗、事務所などのリフォーム、リノベーション、原状回復工事をご相談いただけます。
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主に室内の工事を中心に、住まいや建物のお困りごとへ対応しています。
気になる場所がありましたら、お気軽にご相談ください。
見積もりは無料です。
担当者は、ご相談内容に合わせて会社で探します。
僕の担当よりは早く決まると思います。
今日のとこじゅん
それを今、会社全体で探しています。
名刺へ会社名と名前が入ったことで、社会人らしい外見は整いました。
あとは、中身が追いつくだけです。
名刺だけが先に社会人になりました。