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株式会社ツヤヤカの床ずれの潤、通称とこじゅんです。
入社1か月目で現場から戦力外通告。
入社2か月目で営業からも戦力外通告。
そして今、ホームページのブログを担当することになりました。
役職は「ブログ担当大臣」です。
自分で名乗っています。
会社から正式に与えられた役職ではありません。
現場と営業を越え、ブログ担当へ
営業から事務所へ戻った僕に、社長が言いました。
「今日からホームページのブログを担当して」
現場では工具の名前が分かりませんでした。
営業では相づちの次に何を言えばよいか分かりませんでした。
しかし、文章なら少し書けます。
文学部を卒業してから8年間、ほとんど使われなかったものが、ようやく会社で使われることになりました。
「ブログ担当大臣ということですね」
社長は言いました。
「大臣ではない」
就任して数秒で、役職を否定されました。
椅子とパソコンと、少しの不安
ブログを書くための席が用意されました。
椅子。
パソコン。
マウス。
ノート。
仕事に必要そうな物は揃っています。
僕は尋ねました。
「権限は、どこにありますか?」
「ないよ」
ブログ担当にはなりましたが、会社を動かす権限はありません。
当然です。
現場も営業も動かせなかった人間に、会社を動かす権限を渡す理由がありません。
椅子とパソコンと、少しの不安を与えられました。
会社ブログには何を書けばいいのか
パソコンの画面には、真っ白なブログ投稿欄が表示されています。
リモート勤務の事務主任、きーたさんに聞きました。
「何を書けばいいですか?」
「まず一本、書いてみよか。会社のことやな」
会社のこと。
考えてみると、僕は株式会社ツヤヤカについて、まだ詳しく知りません。
現場に1か月いました。
できないことだけは分かりました。
営業にも1か月いました。
相づちだけでは商談にならないことが分かりました。
会社について知っていることを、ひとまず書き出しました。
工事ができます
リフォームができます
リノベーションができます
見積もりは無料です
会社の宣伝として大事そうなことは、全部書けた気がします。
初日のブログは完成しました。
ブログ開始2日目、書くことがありません
翌日。
再びパソコンの前に座りました。
画面は真っ白です。
昨日、会社の宣伝を全部書いた気がします。
工事ができる。
リフォームができる。
リノベーションができる。
見積もりは無料。
これ以上、何を書けばよいのでしょうか。
ブログ担当大臣に就任して、2日目で持ち札をすべて出し切りました。
書くことがありません。
きーたさんにブログのネタを相談する
困ったので、きーたさんへ相談しました。
「ブログって、何を書けばいいですか?」
きーたさんは、関西弁で優しく答えました。
「工事のこととか、日々のことやな」
その方向性は分かります。
もう少し具体的な答えが必要です。
「もう少し具体的には?」
「頑張りや」
優しい関西弁で返されました。
たぶん、きーたさんも仕事があります。
ブログ担当大臣のネタ探しまで担当しているわけではありません。
社長にも相談してみた
会社のトップなら、ブログで発信したいことがあるかもしれません。
社長のデスクへ行きました。
「社長。ブログって、何を書けばいいですか?」
社長はパソコンで仕事をしながら答えました。
「頑張れ」
きーたさんと同じ在庫が、会社のトップにもありました。
ブログのネタは増えませんでした。
僕への期待だけが増えました。
「頑張れ」は渡された側だけが重い
頑張れという言葉は便利です。
短い。
明るい。
大きく間違ってはいません。
しかし、具体的に何をすればよいかは、渡された側が考えなければなりません。
現場では、道具や材料がありました。
営業では、お客様の相談がありました。
ブログには、真っ白な画面があります。
自由です。
自由は、ときどき指示より重いです。
今日の格言です。
> 頑張れは、便利な言葉。渡された側だけが重い。
ネタ切れそのものをブログに書く
書くことがありません。
そこで、書くことがないことを書いています。
ブログのネタを先輩に相談したこと。
「頑張りや」と言われたこと。
社長にも相談したこと。
「頑張れ」と言われたこと。
何も解決していません。
しかし、一つの記事になりました。
会社ブログでは、大きなニュースだけを書く必要はないのかもしれません。
仕事の中で覚えたこと。
失敗したこと。
お客様からよく聞かれること。
現場で使う道具。
工事が終わるまでの流れ。
働いている人のこと。
日々の小さな出来事にも、会社を知ってもらう材料があります。
建設会社・リフォーム会社のブログネタ
僕のように会社ブログで書くことがなくなった場合は、次のようなテーマが考えられます。
施工事例
工事前と工事後の変化、施工した場所、使用した材料などを紹介します。
お客様が完成を想像しやすいテーマです。
工事の基礎知識
クロス張替え、CF・フロアタイル、設備交換、建具補修など、工事ごとの特徴を説明します。
専門用語を初めて聞く人にも分かる内容にします。
よくある質問
「見積もりには費用がかかるのか」
「工事中も部屋を使えるのか」
「どこまで直すべきか分からない」
お客様からよく聞かれる質問は、そのまま記事のテーマになります。
現場の道具や材料
メジャー、カッター、養生テープ、床材、クロスなどを紹介します。
僕には、学習にもなります。
スタッフ紹介
営業、事務、施工など、それぞれの担当者や仕事を紹介します。
会社の雰囲気が伝わりやすくなります。
失敗や学んだこと
専門用語を勘違いしたことや、仕事を通して覚えたことも記事になります。
僕の場合、この分野だけは在庫が豊富です。
会社ブログは誰のために書くのか
会社ブログは、検索順位のためだけに書くものではありません。
工事を頼もうとしている人が、会社について知るための記事です。
どんな工事ができるのか
どんな人が働いているのか
相談するとどう進むのか
専門用語を分かりやすく説明してくれるか
安心して依頼できそうか
このような疑問へ、少しずつ答えていく場所だと思います。
僕はまだ建築や内装工事の知識が十分ではありません。
分からないからこそ、初めて相談する人と近い目線で書けることもあるかもしれません。
分からないことは、分かる人に確認します。
会社には、ちゃんと分かる人がいます。
株式会社ツヤヤカについて
株式会社ツヤヤカでは、住宅、賃貸物件、店舗、事務所などのリフォーム、リノベーション、原状回復工事をご相談いただけます。
クロス張替え
CFやフロアタイルなどの床施工
設備交換・修理
大工工事、建具補修
室内の原状回復工事
「どこを直せばよいか分からない」
「まず現地を見てほしい」
「費用を確認してから考えたい」
そのような段階でも、お気軽にご相談ください。
見積もりは無料です。
今日のとこじゅん
書くことがない日、書くことがないと書いたら一日が終わった。
ブログ担当大臣、2日目。
権限はありませんが、記事は一本増えました。


株式会社ツヤヤカの床ずれの潤、通称とこじゅんです。
入社1か月目で、室内工事の現場から戦力外通告を受けました。
会社をクビになったわけではありません。
次の配属先は営業です。
現場より安全そうだと思いました。
営業には、別の危険がありました。
会話です。
現場の次は、リフォーム営業へ
社長に言われました。
「今日から営業」
営業部のあーまさんが、同行してくれることになりました。
あーまさんは、よくしゃべります。
そして、よく褒めます。
「営業に来られた時点でもう偉いです!」
まだ何もしていません。
移動しただけで評価されました。
現場で工具を一つも正しく渡せなかった僕には、ありがたい部署かもしれないと思いました。
リフォーム営業は、まず困りごとを聞く
お客様との商談へ向かう途中、あーまさんが営業の基本を説明してくれました。
「まず、お客様が何に困っているか聞きます!」
リフォームや原状回復工事の相談では、単に「工事をしたい」という話だけでは足りません。
確認することがいくつもあります。
どの場所が気になっているのか
どのような不具合や傷みがあるのか
どんな状態に直したいのか
予算はどのくらいか
いつまでに工事を終えたいのか
入居中か、退去後の空室か
クロス、床、設備、建具など、どこまで工事が必要か
あーまさんは歩きながら、途切れず説明します。
僕はノートへ書きました。
覚えることが現場より多い。
営業には工具がありません。
その代わり、質問がたくさんあります。
商談用に三種類の相づちを準備した
僕は人と長く話すことが得意ではありません。
8年間のニート生活では、会話の機会が多くありませんでした。
そこで商談へ向かう前に、使えそうな言葉を三つ用意しました。
「はい」
「なるほど」
「そうなんですね」
この三つで、一日を乗り切るつもりでした。
あーまさんは言いました。
「準備してて偉いです!」
褒められました。
作戦が正しいとは言われませんでした。
一つ目の相づち「はい」
商談が始まりました。
お客様は、退去後の部屋をどこまで直すべきか迷っていました。
クロスの汚れ。
床の傷。
設備の状態。
予算とのバランス。
僕は真剣に聞きました。
「はい」
一つ目は成功です。
少なくとも、会話は止まりませんでした。
二つ目と三つ目も使った
お客様が続けます。
「床の傷も気になるんです」
「なるほど」
「予算も、できるだけ抑えたくて」
「そうなんですね」
三種類をすべて使いました。
ここまでは順調です。
用意した言葉がなくなったこと以外は。
「それで、どうしたらいいですか?」で止まる
お客様が僕を見て尋ねました。
「それで、どうしたらいいですか?」
必要なのは相づちではありません。
現場の状態を確認し、必要な工事を整理し、予算に合わせて提案することです。
しかし、僕は四つ目の言葉を用意していませんでした。
沈黙しました。
営業の人が「話を聞くことが大事」と言う意味を、少し間違えて理解していたようです。
聞くだけでは、商談は終わりません。
あーまさんが商談を立て直す
僕が止まった瞬間、あーまさんが話し始めました。
「まず現地を確認して、必要な工事を整理します!」
「ご予算に合わせて、お見積もりをご提案しますね!」
クロスを全部張り替える必要があるのか。
床の傷んだ部分だけで対応できるのか。
設備や建具に不具合がないか。
現地を確認したうえで工事内容を整理し、見積もりを出す。
お客様は安心した様子で言いました。
「お願いします」
これが営業です。
僕が三種類の相づちを使っている間に、あーまさんはお客様が次に必要とする情報まで考えていました。
沈黙まで褒められた
商談を終えたあと、あーまさんは僕に言いました。
「黙って聞けて偉いです!」
沈黙まで褒められました。
あーまさんは叱りません。
息をしていても褒めてくれます。
何も言えなかった僕の行動にも、よい部分を見つけました。
営業として役に立ったかどうかは、別の話です。
入社2か月目、営業からも戦力外
事務所へ戻ると、社長に呼ばれました。
「とこじゅん。明日から営業じゃなくていいよ」
聞き覚えのある言葉です。
「また戦力外ですか?」
「次はホームページのブログ」
現場に捨てられ、営業に拾われず、ブログに流れ着きました。
あーまさんは最後まで褒めてくれました。
「2か月も営業にいて偉いです!」
営業にいた期間として数えると、約1か月です。
入社してからの全部を褒めてくれたのだと思います。
相づちだけでは営業にならない
相づちは、相手が話しやすくなるために大切です。
うなずく。
話を遮らない。
相手の言葉を受け止める。
これは営業でも必要なことです。
しかし、相づちだけで商談を終えることはできません。
リフォームや原状回復工事の営業では、聞いた内容を次の行動へつなげる必要があります。
1. 困りごとを聞く
2. 現場や対象箇所を確認する
3. 必要な工事を整理する
4. 予算や希望時期を確認する
5. 見積もりや施工方法を提案する
6. お客様の疑問や不安へ答える
「はい」と言ったあとに何をするか。
そこからが営業でした。
営業未経験者が同行で見るべきポイント
未経験で営業同行へ行く場合、話し方だけでなく、先輩がどこを確認しているかを見ることが大切です。
最初にどんな質問をするか
お客様の言葉をどう整理するか
写真や図面のどこを見るか
工事担当へ何を確認するか
その場で答えられない内容をどう持ち帰るか
見積もりまでの流れをどう説明するか
お客様が不安そうな点をどう見つけるか
全部を一度にできる必要はありません。
まずは会話を聞き、メモを取り、分からないことを同行した先輩へ確認する。
僕はメモを取りました。
相づちだけを書きました。
用途が少し違いました。
ブログ担当大臣へ
現場も営業も向いていなかった僕に、残された仕事がホームページのブログでした。
文章を書く仕事です。
文学部を卒業してから、8年間ほとんど使われなかったものが、ようやく会社で使われることになりました。
役職は「ブログ担当大臣」です。
自分で名乗っています。
権限はありません。
椅子とパソコンと、少しの不安があります。
株式会社ツヤヤカについて
株式会社ツヤヤカでは、住宅、賃貸物件、店舗、事務所などのリフォーム、リノベーション、原状回復工事をご相談いただけます。
「床の傷が気になる」
「壁紙をどこまで張り替えるべきか分からない」
「設備や建具も一緒に確認してほしい」
「予算に合わせて工事内容を考えたい」
まだ工事内容が決まっていない段階でも、まずはお困りの点をお聞かせください。
現地の状況を確認し、必要な工事を整理したうえでお見積もりをご提案します。
見積もりは無料です。
今日のとこじゅん
相づちは営業ではない。だが沈黙よりは少し明るい。
次の仕事はブログです。
今度は黙っていると、何も公開されません。


株式会社ツヤヤカの床ずれの潤、通称とこじゅんです。
8年間のニート生活を経て、株式会社ツヤヤカに採用されました。
履歴書と職務経歴書を忘れた面接は、およそ3分で終了。
そして入社1か月目、僕は現場へ入ることになりました。
ここでいう現場は、クレーンや鉄骨が並ぶ大規模な建築現場ではありません。
主に住宅や賃貸物件などの室内で行う、内装仕上げ、設備交換、大工・建具の補修、原状回復工事の現場です。
屋内だから安心だと思いました。
屋内にも、僕にできない仕事はたくさんありました。
ツヤヤカの室内現場では何をするのか
現場へ着いて、施工部長のたーなさんに今日の作業を聞きました。
「クロスと床。設備の交換と、建具の補修もある」
一つの部屋でも、工事の内容は一つではありません。
例えば、原状回復やリフォームの室内現場には次のような作業があります。
古い壁紙を剥がし、新しいクロスへ張り替える
CFやフロアタイルなどの床材を施工する
巾木や見切り材を取り付ける
蛇口や水栓、照明などの設備を交換する
ドア、枠、建具の動きや傷を補修する
作業前に床や壁を養生する
寸法を測り、必要な材料を準備する
施工後に片付けと清掃を行う
文章にすると順番のある仕事に見えます。
実際の現場では、複数の作業が同時に進みます。
僕の頭は、最初の説明でほぼ満員になりました。
クロスと床材は、見た目より重い
最初の仕事は、材料を室内へ運ぶことでした。
たーなさんは、クロスのロールと床材の箱をまとめて運びます。
僕は小さなロールを一つ持ちました。
足が震えました。
「同じ人間とは思えない」
現場の人は、ただ力が強いだけではありません。
材料を傷めない持ち方、狭い通路の通り方、どこへ置けば次の作業がしやすいかまで考えて動いています。
僕は落とさないことで精いっぱいでした。
同じ材料を持っていても、見えている仕事が違います。
「青いカッター取って」で止まる
室内の内装工事では、多くの工具を使います。
カッター、地ベラ、ローラー、定規、メジャー、コーキングガン、ドライバー、レンチ。
作業内容によって、形や大きさの違う道具が並びます。
たーなさんに言われました。
「とこじゅん、青いカッター取って」
床を見ると、青い物がいくつもあります。
「青い……?」
「右の細いやつ」
右側にも細い物が複数あります。
現場の人には一つに見える指示が、僕には選択問題に見えました。
しかも、選択肢が多いわりに正解しても点数は入りません。
メジャーは伸ばすより、戻すほうが怖い
次に、室内の壁や床の寸法を測りました。
メジャーは知っています。
伸ばして、数字を読む道具です。
問題は、伸ばしたあとでした。
手を緩めると、金属のテープが勢いよく戻ります。
「バチン!」
「メジャー、戻るの速すぎません?」
たーなさんは落ち着いて言いました。
「手、離すなよ」
正しい答えです。
しかし僕の手は、驚くと本人の許可なく離れます。
「養生しといて」を休憩の指示だと思った
工事の前には、作業する場所以外を傷つけたり汚したりしないよう保護します。
床へシートを敷く。
テープで固定する。
壁、建具、設備など必要な部分を覆う。
これを「養生」と呼びます。
当時の僕は知りませんでした。
たーなさんに言われました。
「次、養生しといて」
僕は毛布をかぶり、お茶を持ちました。
「はい。体を大事にします」
「床の話だ」
会社が僕の健康を気遣ってくれたわけではありませんでした。
守る対象は床でした。
1か月で上達したのは、邪魔をしないこと
クロスが張り替えられ、床材が施工され、設備や建具が整っていきます。
たーなさんは、次に必要な作業を判断しながら動きます。
僕は工具の名前を覚えようと、ノートを持って現場の端に立っていました。
入社から1か月。
少しだけ上達しました。
人が通る場所に立たない。
材料を置く場所をふさがない。
分からないまま工具を触らない。
邪魔をしないことだけ、上手になりました。
現場から戦力外、次は営業へ
ある日、事務所へ呼ばれました。
デスクの向こうには、怖い顔の社長が座っています。
その隣には、施工部長のたーなさんが立っていました。
口元は笑っています。
こめかみには、はっきりと怒りの四つ角マークが浮かんでいました。
笑顔と怒りは、同時に存在できるようです。
この1か月、たーなさんは怒鳴らず、工具の名前も、メジャーの使い方も、養生の意味も教えてくれました。
たぶん最後まで、アンガーマネジメントを実践していたのだと思います。
マークだけは、管理しきれなかったようです。
「とこじゅん。明日から現場じゃなくていいよ」
ついに来ました。
「クビですか?」
「現場だけね。次は営業」
会社をクビになったわけではありません。
現場から営業への配置転換でした。
たーなさんは笑顔のまま、何も言いませんでした。
何も言わないことが、いちばん優しい場面もあります。
入社1か月。
安全だけは確保されました。
未経験から内装工事を覚えるには
僕は1か月で現場を離れましたが、未経験だから内装工事ができないという話ではありません。
実際には、現場で基本を教わりながら経験を重ね、職人として技術を身につけていく人がいます。
未経験から始める場合は、次のような姿勢が大切だと思います。
工具や材料の名前を少しずつ覚える
分からない指示は、勝手に判断せず聞き直す
安全に関する決まりを守る
養生や片付けを軽く考えない
作業の速さより、最初は正確さを意識する
先輩の動きと材料の置き方を見る
同じ失敗を繰り返さないようメモする
僕はメモをしました。
メモをした場所を忘れました。
職人への道は、工具より先に記憶力が必要だったのかもしれません。
室内工事は、仕上がりをつくる仕事
クロス、床、設備、建具。
室内の工事は、生活する人が毎日目にし、触れる場所を整える仕事です。
壁紙がきれいになる。
床が歩きやすくなる。
扉がスムーズに動く。
水まわりや照明が使えるようになる。
一つひとつは部屋の一部分ですが、それらが揃って初めて安心して使える空間になります。
僕にはうまくできませんでした。
だからこそ、できる人のすごさが少し分かりました。
次回、営業でも戦力外通告
現場を離れた僕の次の配属先は営業でした。
営業同行で僕が用意したものは、提案力ではありません。
「はい」
「なるほど」
「そうなんですね」
三種類の相づちです。
これで一日を乗り切ろうとしました。
乗り切れませんでした。
株式会社ツヤヤカについて
株式会社ツヤヤカでは、住宅、賃貸物件、店舗、事務所などの室内工事をご相談いただけます。
クロス張替え
CF・フロアタイルなどの床施工
設備の交換・修理
大工工事、建具補修
原状回復工事
リフォーム、リノベーション
「壁紙や床が古くなった」
「扉や設備の調子が悪い」
「退去後の部屋をまとめて直したい」
「どこまで工事が必要か分からない」
そのような段階でも、お気軽にご相談ください。
見積もりは無料です。
今日のとこじゅん
現場から外れた日、僕の安全性だけが向上した。
次は営業です。
安全靴は脱げましたが、安心はまだできません。

株式会社ツヤヤカの床ずれの潤、通称とこじゅんです。
8年間のニート生活を終え、久しぶりの就職面接へ向かいました。
会社へ着いたところで、履歴書と職務経歴書を忘れたことに気づきました。
帰る理由はできました。
しかし、結局帰れませんでした。
面接室にいた社長の顔が怖すぎる
株式会社ツヤヤカの面接室へ入ると、社長がデスクの向こうに座っていました。
黒い坊主頭。
濃いひげ。
剃られた眉毛。
何もしていないのに、すでに取り調べを受けているような気持ちになりました。
「怖すぎでしょ。この人、前科何犯?」
もちろん、これは僕が心の中で勝手に考えただけです。
社長はとても丁寧に言いました。
「本日はお越しいただきありがとうございます。どうぞ、お座りください」
言葉は社会人でした。
顔だけが、まだこちらを試していました。
「履歴書と職務経歴書は?」と聞かれる
椅子に座ると、すぐに必要書類の確認が始まりました。
「履歴書と職務経歴書は?」
逃げ道はありません。
僕は正直に答えました。
「忘れました」
8年間ニートをしていた人間が、久しぶりの面接で履歴書を忘れる。
社会復帰としては、かなり不安な立ち上がりです。
普通なら、ここで面接が終わってもおかしくありません。
社長は少し考えました。
「忘れた……まぁ、いいか。履歴書を持ってこない人も多いし」
よくはないと思います。
しかし、その日はよいことになりました。
履歴書なしの面接で、突然の採用
社長は僕を見て言いました。
「よし、採用」
まだ自己紹介も十分にしていません。
志望動機も、自己PRも、8年間の空白期間についての説明もしていません。
「え、もうですか。採用ですか?」
社長の答えは単純でした。
「一度働いてみないと、お互い分からないでしょ」
正論です。
そして、8年間働いていなかった僕には強すぎる正論でした。
いつから働けるか聞かれた
採用が決まると、社長はノートパソコンの予定表を開きました。
「いつから来れますか?」
僕はニートです。
予定には、かなり余裕があります。
「いつでも。でしたら一週間後とかは……」
「はい」
こうして出勤日が決まりました。
履歴書より先でした。
8年ニートの面接は3分で終わった
面接のために何を話すか、いろいろ考えていました。
8年間何をしていたのか
なぜ今になって働こうと思ったのか
建築業界を選んだ理由
自分に何ができるのか
長く働けるのか
ほとんど聞かれませんでした。
履歴書を忘れたことを伝え、働ける日を答えたら、面接は終わりました。
8年ニート。
面接3分で終了。
会社へ向かうまでの時間のほうが長かったです。
履歴書を忘れたときは正直に伝える
今回は採用されましたが、履歴書や職務経歴書を忘れても問題ない、という意味ではありません。
面接で必要な書類を忘れた場合は、気づいた時点で採用担当者へ連絡し、正直に謝ることが大切です。
状況に応じて、次のような対応が考えられます。
家へ取りに戻れるか確認する
コンビニなどで印刷する
データをメールで送れるか相談する
面接後または後日に提出できるか聞く
忘れたことをごまかさず謝罪する
会社や職種によって対応は異なります。
僕のように、全員が3分で採用されるわけではありません。
むしろ、されないと思います。
空白期間があっても、働いてみないと分からない
8年間仕事をしていなかった僕にとって、就職活動は怖いものでした。
空白期間をどう説明するか。
経験がないことをどう補うか。
会社に受け入れてもらえるのか。
考え始めると、不安はいくらでも増えます。
しかし社長は、「一度働いてみないと、お互い分からない」と言いました。
書類だけでは分からないことがあります。
話すだけでは分からないこともあります。
実際に働いてみて、できることとできないことを知っていく。
株式会社ツヤヤカでの僕の社会復帰は、そこから始まりました。
できないことは、かなり早く見つかりました。
次回、入社1か月で現場から戦力外通告
採用された僕が最初に配属されたのは、建築の現場でした。
朝は早い。
荷物は重い。
工具の名前は分からない。
職人さんが「それ取って」と言っても、僕には全部が「それ」に見えます。
そして入社1か月目。
僕は現場から戦力外通告を受けました。
採用は3分。
戦力外の判断には1か月かかりました。
会社は慎重です。
株式会社ツヤヤカについて
株式会社ツヤヤカでは、住宅、店舗、事務所などのリフォーム、リノベーション、原状回復工事をはじめ、各種工事のご相談を受け付けています。
営業、事務、施工を担当するスタッフが連携し、ご相談から見積もり、施工、その後の対応まで進めています。
「古くなった場所を直したい」
「使いにくい空間を変えたい」
「どのくらい費用がかかるか知りたい」
まだ内容が具体的に決まっていない段階でも、お気軽にご相談ください。
見積もりは無料です。
今日のとこじゅん
履歴書より先に、出勤日が決まった。
社会復帰は、準備が整ってから始まるとは限らないようです。

株式会社ツヤヤカの床ずれの潤、通称とこじゅんです。
文学部を卒業したあと、僕は8年間ニートをしていました。
そして今回、久しぶりに社会へ戻ることになりました。
最初の関門は、株式会社ツヤヤカの採用面接です。
久しぶりの社会復帰は、会社に着く前から怖い
面接当日。
株式会社ツヤヤカへ向かって歩きながら、僕の頭の中には不安ばかりが浮かんでいました。
「このまま帰りたいな……」
8年間も仕事から離れていると、会社へ向かって歩くだけでも大きな仕事に感じます。
まだ働いていません。
面接にも着いていません。
それでも、気持ちだけはすでに退勤を求めていました。
建築業界は怖いところだと思っていた
僕が面接を受けるのは、リフォームやリノベーション、原状回復工事などを行う建築会社です。
当時の僕が建築業界に持っていた印象は、かなり偏っていました。
ブラック企業が多そう
パワハラがありそう
セクハラもありそう
現場は怖い人ばかりいそう
重い物を運べないと怒られそう
もちろん、これは面接前の僕が勝手に膨らませていた想像です。
まだ会社の人とは、ほとんど話していません。
何も起きていないのに、頭の中ではすでに何度か怒られていました。
ニート生活で鍛えられたのは体力ではなく、悪い未来を想像する力だったようです。
「しかも現場なんて」と考えて顔が真っ青に
建築会社で働くなら、現場へ行くこともあるかもしれません。
足場、工具、重い資材、大きな音、朝の早い仕事。
現場で働いた経験のない僕には、どれも強そうに見えました。
会社が近づくほど、不安は大きくなります。
「しかも現場なんて……」
まだ現場を見てもいないのに、顔は真っ青です。
この時点では、自分が入社1か月目に現場から戦力外通告を受けることを知りません。
未来の僕から見れば、この不安は完全な間違いではありませんでした。
会社の前で、履歴書と職務経歴書を忘れたことに気づく
どうにか株式会社ツヤヤカの前まで到着しました。
ここまで来れば、あとは面接を受けるだけです。
念のため鞄の中を確認しました。
空でした。
履歴書がありません。
職務経歴書もありません。
面接に必要そうな書類だけを、きれいに忘れてきました。
8年間ニートだったので、職務経歴書に何を書くのかという問題はあります。
しかし、持ってこなければ、その問題を考える必要すらありません。
帰る理由ができました。
履歴書を忘れたら面接は受けられない?
一般的には、企業から履歴書や職務経歴書を持参するよう指定されている場合、忘れたことに気づいた時点で採用担当者へ連絡し、正直に謝るのがよいと思います。
時間に余裕があれば取りに戻る、コンビニなどで印刷する、後日提出できるか相談する、といった対応も考えられます。
大切なのは、忘れたことをごまかさないことです。
僕の場合は、帰ろうとしました。
社会復帰には、もう少し練習が必要だったようです。
それでも面接は始まる
会社の目の前まで来たのに、このまま帰るのか。
履歴書も職務経歴書もない状態で、中へ入るのか。
どちらを選んでも怖い状況です。
結局、僕は帰れませんでした。
そして社内で待っていたのは、想像していた建築現場よりも怖い顔をした社長でした。
次回、「面接」。
履歴書を持っていない8年ニートが、なぜか3分で採用されます。
株式会社ツヤヤカについて
株式会社ツヤヤカでは、住宅、店舗、事務所などのリフォーム、リノベーション、原状回復工事をはじめ、各種工事のご相談を受け付けています。
「どこに頼めばよいか分からない」
「まず費用だけ知りたい」
「古くなった場所を見てもらいたい」
そのような段階でも、お気軽にご相談ください。
見積もりは無料です。
今日のとこじゅん
面接へ行く勇気は持った。履歴書は持たなかった。
社会復帰への道は、会社に着く前から少し曲がっていました。

株式会社ツヤヤカの床ずれの潤、通称とこじゅんです。
ブログが二十回まで来ました。
現場は一か月で戦力外通告。
営業も一か月で戦力外通告。
そんな僕が、ブログだけは二十回まで来ました。
これは快挙なのか。
それとも、まだ誰も止め方を決めていないだけなのか。
分かりません。
ただ、せっかく二十回まで来たので、
今回は床ずれの潤、通称とこじゅんに20の質問をしてみようと思います。
質問するのも僕。
答えるのも僕です。
一人でやるには少し寂しい企画ですが、
文学部卒なので自問自答には慣れています。
それでは、いきます。
Q1. 名前を教えてください。
A. 床ずれの潤です。
通称、とこじゅんです。
Q2. 所属はどこですか。
A. 株式会社ツヤヤカです。
現在はブログ担当大臣です。
Q3. ブログ担当大臣とは何ですか。
A. よく分かりません。
大臣と名乗っていますが、権限はありません。
椅子とパソコンと、少しの不安があります。
Q4. 経歴を教えてください。
A. 文学部を卒業しました。
その後、八年間ニートをしていました。
友達のつてで株式会社ツヤヤカにこっそり入社しました。
Q5. 現場経験はありますか。
A. 一か月だけあります。
そして戦力外通告を受けました。
Q6. 営業経験はありますか。
A. 一か月だけあります。
相づちだけで一日を乗り切ろうとして、こちらも戦力外通告を受けました。
Q7. 今は何をしていますか。
A. ブログを書いています。
会社の宣伝をしているつもりです。
たまに自分の生存確認にもなっています。
Q8. 得意なことは何ですか。
A. 分からないことを分からないまま書くことです。
あと、できる人を見て「すごい」と思うことです。
Q9. 苦手なことは何ですか。
A. 現場。
営業。
電話。
段取り。
強い言葉。
メジャーの戻る速さ。
Q10. 好きな道具はありますか。
A. ノートです。
静かなので。
Q11. 怖い道具はありますか。
A. メジャーです。
伸びるのはいいのですが、戻り方に情緒がありません。
Q12. 株式会社ツヤヤカは何ができますか。
A. 工事できます。
リフォームできます。
リノベーションできます。
見積もり無料です。
ここは大事なので、急にちゃんと言います。
Q13. とこじゅんから見て、株式会社ツヤヤカのすごいところは何ですか。
A. できる人がいるところです。
僕はできませんでした。
でも、できる人を見ることはできました。
Q14. ブログを書くときに気をつけていることはありますか。
A. 会社を宣伝すること。
人を悪く言わないこと。
自分の弱さでなんとか笑いを取ること。
Q15. プライベートはどんな感じですか。
A. 本と紙袋とレシートが少し多い部屋で暮らしています。
少し、という言葉に甘えています。
Q16. 文学部卒らしいところはありますか。
A. 何でもないことを、少し大げさに言葉にしてしまうところです。
Q17. 好きな言葉はありますか。
A. 見積もり無料です。
会社の宣伝としても強いですし、
僕の人生にも無料で見積もってくれる人がいたらよかったなと思います。
Q18. 今後の目標はありますか。
A. ブログ担当として、もう少し会社の役に立つことです。
あと、メジャーに怯えないことです。
Q19. 応援してほしいですか。
A. はい。
できれば静かにお願いします。
大きな期待は、肩にきます。
Q20. 最後に一言お願いします。
A. 株式会社ツヤヤカでは、
リフォーム、リノベーション、各種工事のご相談を受けています。
家のこと。
店舗のこと。
事務所のこと。
どこに相談すればいいか分からないこと。
そんなときは、ぜひお気軽にご相談ください。
見積もりは無料です。
今日の格言です。
二十回続けば、少しは居場所に見えてくる。
二十の問いに
答えてみれば
われの輪郭
まだ薄い

株式会社ツヤヤカの床ずれの潤、通称とこじゅんです。
家でスマホを充電しようとして、
コンセントが遠いことに気づきました。
延長コードを伸ばせばいい。
そう思って伸ばしたら、
今度は足に引っかかります。
便利なはずのものが、
場所によって不便になる。
現場にいたころも、
コンセントの位置や使いやすさの話を聞いたことがあります。
住む人、働く人の動きに合わせる。
それが大事だそうです。
今日の格言です。
届かない場所にある便利は、不便と呼ばれる。
株式会社ツヤヤカでは、
使いやすい空間づくり、リフォーム、リノベーションのご相談を受けています。
動線や使い勝手で困っている場所があれば、
ぜひご相談ください。
見積もりは無料です。
届かぬ先に
便利があれば
コード伸ばして
足を取る

株式会社ツヤヤカの床ずれの潤、通称とこじゅんです。
今日は少し真面目です。
現場にいたころ、雨漏りの話を聞きました。
水は怖いそうです。
小さなところから入り、
気づかないうちに広がることがあるそうです。
僕は八年間、部屋にこもっていたので、
じわじわ広がるものの怖さは少し分かります。
雨漏りは、気づいたときに早めに相談したほうがいいそうです。
今日の格言です。
水は低い方へ流れる。僕もだいたい楽な方へ流れる。
株式会社ツヤヤカでは、
雨漏り、外まわり、内装の傷みなどのご相談も受けています。
天井や壁のシミ。
雨の日だけ気になる場所。
早めの確認がおすすめです。
見積もりは無料です。
雨の一滴
あとから響く
楽な方へと
われも行く

株式会社ツヤヤカの床ずれの潤、通称とこじゅんです。
現場にいたころ、
床が鳴る音を聞いたことがあります。
歩くと、ギシッと鳴る。
僕は最初、
家が何かを訴えているように感じました。
先輩に聞くと、
床の状態や下地など、いろいろ原因があるそうです。
床も鳴く。
黙っているのは人間だけではありません。
ちなみに僕の部屋も、夜中に冷蔵庫が急に鳴ります。
あれは少し怖いです。
今日の格言です。
床も鳴く。黙っているのは僕だけではない。
株式会社ツヤヤカでは、
床の修繕、張り替え、内装工事のご相談を受けています。
歩くたびに気になる音や傷みがありましたら、
一度ご相談ください。
見積もりは無料です。
床鳴る夜に
耳だけ冴える
われもどこかで
鳴っている

株式会社ツヤヤカの床ずれの潤、通称とこじゅんです。
現場にいたころ、
「クロス」という言葉を聞きました。
布の話かと思いました。
違いました。
壁紙のことでした。
壁紙ひとつで部屋の印象は変わるそうです。
明るく見えたり。
落ち着いて見えたり。
広く感じたり。
清潔に見えたり。
僕も背景が変われば、
少しはちゃんとして見えるのでしょうか。
最近、自分の部屋の壁紙の汚れが気になります。
気になりながら、見なかったことにしています。
今日の格言です。
壁紙ひとつで部屋は変わる。人間も背景で少し変わる。
株式会社ツヤヤカでは、
壁紙の張り替え、内装リフォーム、店舗や事務所の改装もご相談いただけます。
見積もりは無料です。
壁の色変え
部屋まで変わる
われの背景
まだ実家感