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株式会社ツヤヤカの床すれすれの民、通称とこじゅんです。
8年間のニート生活を終え、会社員として社会復帰しました。
社員証の写真を撮ることになりました。
会社員らしく、きちんと写りたい。
そう思うほど、顔の動かし方が分からなくなります。
笑うか、真顔か
カメラの前で、まず笑ってみました。
笑おうと意識すると、いつもより不自然になります。
それなら真顔にしようとすると、今度は表情がなくなります。
「笑うと不自然、真顔だと……」
普段、自分がどんな顔をしているのか。
写真を撮る直前になって、難しい問題が発生しました。
写真の中の僕たち
撮った写真を並べて見てみます。
どの僕も、少しずつ困っています。
真剣なつもりの顔も、僕が想像していた仕上がりとは違いました。
「全部、人相が悪い」
社員証に使う一枚を選びたいのに、どの僕に任せるか決まりません。
しゃちょーの判定
写真を見たしゃちょーが言いました。
「面接の日より人間らしい」
褒めてもらえたのでしょうか。
比較対象が面接の日の僕なので、成長の幅が分かりません。
「成長の基準が低すぎる」
それでも、あの日より少しは会社に慣れた顔に見えるのかもしれません。
社員証は、社会復帰の証拠写真になりました。
写真を撮る前に、確認しておくこと
社員証などの写真は、用途に応じた指定を先に確認しておくと、撮り直しを減らしやすくなります。
背景や服装の指定があるか
顔や眼鏡に強い反射が出ていないか
髪や襟が大きく乱れていないか
必要なサイズや提出方法は何か
表情だけを頑張っても、写真全体の準備は終わりません。
僕はまず襟を整え、肩の力を抜くところから始めたいと思います。
株式会社ツヤヤカについて
株式会社ツヤヤカでは、賃貸物件の原状回復工事やハウスクリーニングに対応しています。
退去後のお部屋の修繕や清掃など、お困りごとがありましたらご相談ください。
今日のとこじゅん
社員証は、社会復帰の証拠写真。
成長の基準は低めですが、一応、前進しています。

株式会社ツヤヤカの床すれすれの民、通称とこじゅんです。
8年間のニート生活を終え、会社員として社会復帰しました。
しゃちょーから、一分間スピーチを頼まれました。
一分。
時計で見ると短いのに、人前で話す時間だと思うと急に長く感じます。
練習では、ぴったりでした
原稿を用意し、時間を計りながら練習しました。
読む順番を確認して、言葉が詰まるところを読み直す。
手元には、三枚の原稿があります。
「一分、ぴったり……!」
これだけ準備すれば、きっと大丈夫です。
少なくとも、練習中の僕はそう思っていました。
本番になると、時間まで縮みます
いざ、人前へ。
「お、おはようございます!」
原稿は持っています。
練習もしました。
それなのに、口から出てくる言葉が予定より少ない気がします。
終わってみると、八秒でした。
しゃちょーが言います。
「短いな」
「緊張で、要点だけ生き残りました」
原稿三枚、出番八秒。
準備した内容の大半が、僕の中で待機したままです。
覚えるのは、まず伝えたいこと一つ
短いスピーチでも、言いたいことを全部詰めると、どこが大事なのか分からなくなることがあります。
最初に伝えたいことを一つ決め、その理由や具体例を添えて、最後にもう一度まとめる。
原稿を作るときは、そんな順番で整理すると話の道筋を確かめやすくなります。
練習も、黙読だけでなく声に出して行う。
本番で見返すメモには、大事な言葉を目立つように書いておく。
次は時間だけでなく、何を伝えられたかも確認したいと思います。
まず、挨拶の先まで。
株式会社ツヤヤカについて
株式会社ツヤヤカでは、賃貸物件の原状回復工事やハウスクリーニングに対応しています。
退去後のお部屋の修繕や清掃など、お困りごとがありましたらご相談ください。
今日のとこじゅん
原稿は三枚。出番は八秒。
残りの言葉は、まだ緊張しています。

株式会社ツヤヤカの床すれすれの民、通称とこじゅんです。
8年間のニート生活を終え、会社員として社会復帰しました。
しゃちょーから、一分間スピーチを頼まれました。
一分。
時計で見ると短いのに、人前で話す時間だと思うと急に長く感じます。
練習では、ぴったりでした
原稿を用意し、時間を計りながら練習しました。
読む順番を確認して、言葉が詰まるところを読み直す。
手元には、三枚の原稿があります。
「一分、ぴったり……!」
これだけ準備すれば、きっと大丈夫です。
少なくとも、練習中の僕はそう思っていました。
本番になると、時間まで縮みます
いざ、人前へ。
「お、おはようございます!」
原稿は持っています。
練習もしました。
それなのに、口から出てくる言葉が予定より少ない気がします。
終わってみると、八秒でした。
しゃちょーが言います。
「短いな」
「緊張で、要点だけ生き残りました」
原稿三枚、出番八秒。
準備した内容の大半が、僕の中で待機したままです。
覚えるのは、まず伝えたいこと一つ
短いスピーチでも、言いたいことを全部詰めると、どこが大事なのか分からなくなることがあります。
最初に伝えたいことを一つ決め、その理由や具体例を添えて、最後にもう一度まとめる。
原稿を作るときは、そんな順番で整理すると話の道筋を確かめやすくなります。
練習も、黙読だけでなく声に出して行う。
本番で見返すメモには、大事な言葉を目立つように書いておく。
次は時間だけでなく、何を伝えられたかも確認したいと思います。
まず、挨拶の先まで。
株式会社ツヤヤカについて
株式会社ツヤヤカでは、賃貸物件の原状回復工事やハウスクリーニングに対応しています。
退去後のお部屋の修繕や清掃など、お困りごとがありましたらご相談ください。
今日のとこじゅん
原稿は三枚。出番は八秒。
残りの言葉は、まだ緊張しています。

株式会社ツヤヤカの床すれすれの民、通称とこじゅんです。
8年間のニート生活を終え、会社員として社会復帰しました。
コピーを取ろうとしたら、画面に「用紙がありません」と表示されました。
紙を入れれば解決します。
今日は僕にも、すぐにできる仕事がありました。
紙の次は、トナーでした
「紙を入れます」
用紙を補充して、改めて画面を見ます。
「トナーを交換してください」
コピー機にも、仕事を始める前の準備があるようです。
僕も準備には時間がかかるので、気持ちは分かります。
「次はトナー……」
交換を終えれば、今度こそ印刷です。
そう思っていた僕を、次の表示が待っていました。
まだ、一枚も出ていません
「紙が詰まりました」
紙を入れました。
トナーも交換しました。
コピーは、まだ取れていません。
「僕より働きたくないやつがいた」
思わず頭を下げました。
会社では、コピー機のほうが先輩です。
止まり方にも、段階があります。
困ったら、表示を一つずつ確認する
機械が止まると、何度も同じボタンを押したくなります。
ただ、急いで操作を重ねても、紙切れや紙詰まりは解決しません。
まずは画面の案内を確認し、分からない操作は説明書や詳しい人に聞く。
紙や部品を無理に引っ張らず、案内に沿って対応する。
そんな順番を守ることが大切です。
一度に全部を理解しようとすると、僕のほうも止まります。
コピー機の表示は、一つずつ読んでいこうと思います。
株式会社ツヤヤカについて
株式会社ツヤヤカでは、賃貸物件の原状回復工事やハウスクリーニングに対応しています。
退去後のお部屋の修繕や清掃など、お困りごとがありましたらご相談ください。
今日のとこじゅん
会社では、コピー機のほうが先輩。
僕は今日も、画面の指示を待っています。

株式会社ツヤヤカの床すれすれの民、通称とこじゅんです。
8年間のニート生活を終え、会社員として社会復帰しました。
仕事がいくつも重なると、何から始めればよいのか分からなくなることがあります。
企画書、見積書、資料の整理、打ち合わせの準備。
机の上にも、頭の中にも、やることが積み上がっていきます。
こんなときに必要なのが、ToDoリストです。
僕は仕事を始める前に、まず完璧なリストを作ることにしました。
まず、やることを整理しよう
朝9時。
机に積まれた仕事を見ながら、僕は考えました。
「まず、やることを整理しよう」
思いつくまま仕事へ手を付けると、途中で別の用事を思い出すかもしれません。
締め切りの近い仕事を、後回しにする可能性もあります。
そこでノートを開き、必要な作業を書き出しました。
企画書を作成する
見積書を送る
資料をまとめる
打ち合わせの準備をする
やることが見えるようになると、少し安心します。
しかし、僕のToDoリスト作りは、ここから本格的に始まりました。
優先順位も期限も完璧
仕事を書き出しただけでは足りません。
僕は色分けを始めました。
優先順位には番号を付け、期限を確認し、項目の横へチェックボックスを描きます。
定規を使って線を引き、見出しを囲み、空いている場所には応援の言葉も書きました。
「優先順位も期限も完璧……!」
とても見やすく、きれいなToDoリストです。
リストを見ているだけで、仕事ができる人になったような気がします。
まだ、仕事は一つもしていません。
最初の仕事にチェックを入れる
完成したToDoリストの一番上には、次の項目がありました。
「ToDoリストを作る」
これは、すでに終わっています。
僕は満足しながら、チェックを入れました。
「よし、一つ終わった」
朝から一つの仕事を完了した達成感があります。
順調な一日の始まりです。
時計を確認するまでは。
仕事は、まだ始まっていない
時計は10時を示していました。
ToDoリストを作り始めてから、一時間が経過しています。
チェックが付いているのは、「ToDoリストを作る」だけです。
企画書も、見積書も、資料も、手付かずのまま残っています。
「仕事は、まだ始まっていない」
仕事をするための仕事が終わりました。
準備は完璧です。
残る問題は、いつ本当の仕事を始めるかです。
ToDoリストは、短時間で作る
ToDoリストは、仕事を整理するための道具です。
リストをきれいに作ることが目的になると、実際の作業へ使う時間が減ってしまいます。
作成に時間をかけすぎないため、最初に制限時間を決める方法があります。
例えば、朝の5分や10分だけを使って、その日に必要な作業を書き出します。
色分けや装飾は、判断に必要な範囲へ抑えます。
僕のように、定規と色鉛筆を並べ始めたら注意が必要です。
それは仕事の整理ではなく、作品作りになっている可能性があります。
仕事の優先順位を決めるポイント
やることが多い場合は、次の点を確認すると順番を決めやすくなります。
締め切りが近いか
ほかの人の作業に影響するか
完了までに時間がかかるか
今日中に対応する必要があるか
先に確認や連絡が必要か
特に、ほかの人が回答や資料を待っている仕事は、自分だけで完結する作業より先に確認したほうがよい場合があります。
作業時間が読めない仕事は、早めに着手して必要な工程を確認します。
すべてを同じ重要度にすると順番を決められないため、「今日必ず行うもの」を絞ることも大切です。
作業を具体的な行動へ分ける
「企画書を作る」のような大きな項目は、どこから始めるか迷うことがあります。
その場合は、すぐに実行できる小さな行動へ分けます。
必要な資料を集める
目的と提出先を確認する
見出しを作る
内容を入力する
誤字や数字を確認する
最初の行動が明確になると、リストを作ったあとに仕事へ移りやすくなります。
僕のリストにも、本当は「企画書を作る」ではなく、「企画書の資料を開く」と書くべきだったのかもしれません。
ファイルを開けば、少なくとも仕事は始まります。
リストは途中で変えてもいい
仕事中には、新しい依頼や予定の変更が入ります。
朝に決めた順番どおりに進まない日もあります。
ToDoリストは、一度作ったら変えてはいけないものではありません。
状況に合わせて項目や優先順位を見直し、終わったものへチェックを付けます。
きれいな状態を守るより、今の仕事が分かる状態を保つことが大切です。
僕の完璧なリストも、仕事を始めれば書き込みや修正で汚れていきます。
それでよいのです。
むしろ、少し汚れたころに初めて、仕事のためのリストになります。
株式会社ツヤヤカについて
株式会社ツヤヤカでは、住宅、賃貸物件、店舗、事務所などのリフォーム・リノベーション・原状回復工事に対応しています。
内装仕上げ、床工事、設備、建具、大工工事など、主に建物の室内に関わる工事をご相談いただけます。
室内を使いやすく整えたい、古くなった部分を修繕したい、退去後の部屋をきれいにしたいなど、建物のお困りごとをお聞かせください。
現在の状態やご希望を確認し、必要な工事を一緒に整理します。
今日のとこじゅん
やるべきことは、すべて分かりました。
まだ、どれもやっていません。

株式会社ツヤヤカの床すれすれの民、通称とこじゅんです。
8年間のニート生活を終え、会社員として社会復帰しました。
仕事でメールを送るときは、間違いがないように確認します。
宛先、件名、文章。
誤字や失礼な表現がないか、何度も読み返します。
今回の僕も、いつも以上に慎重でした。
その結果、文章は完璧なメールが完成しました。
文章は。
宛先よし、件名よし、文章よし
僕は送信前のメールを見ながら、一つずつ確認しました。
「宛先よし、件名よし、文章よし……」
送り先に間違いはありません。
件名だけでも用件が分かります。
本文には、あいさつと必要な説明がきちんと入っています。
何度読み直しても問題は見つかりません。
「完璧なメールができた」
僕は満足しながら、送信ボタンを押しました。
ここまで確認したのだから、もう安心です。
そう思った直後、きーたさんからチャットが届きました。
「添付ファイルどこにおるん?」
画面には、きーたさんからの短いメッセージが表示されています。
「とこじゅん、添付ファイルどこにおるん?」
えっ。
メールの本文には、確かに「資料を添付いたします」と書きました。
しかし、メールの添付欄には何もありません。
送る予定だったファイルは、デスクトップに置かれたままです。
ファイルが消えたわけではありません。
「パソコンの中には、います」
居場所は分かっています。
メールには、いません。
文章の確認に集中して、添付を忘れた
メールの添付忘れは、ファイルを用意していなかったから起きるとは限りません。
ファイルを作成し、名前を付け、保存するところまで終わっていても、最後の添付操作が抜けることがあります。
特に本文を丁寧に直していると、文章を完成させることへ意識が向きます。
「資料を添付します」と書いたことで、添付まで済ませたような気持ちになる場合もあります。
僕の確認項目は、次の三つでした。
宛先
件名
文章
そこに「添付ファイル」がありませんでした。
チェックリストどおりに確認した結果、チェックリストにないものだけを忘れました。
メールの添付忘れを防ぐ方法
添付ファイルの送り忘れを減らすには、送信前の手順を決めておくと安心です。
1.本文を書く前にファイルを添付する
先にファイルを添付し、そのあとで宛先や本文を入力します。
メールを作り始めた段階で添付しておけば、文章の修正に集中したあとでも忘れにくくなります。
ただし、別のファイルを添付しないよう、ファイル名と内容の確認は必要です。
2.送信前の確認項目へ「添付」を加える
メールを送る前に、次の順番で確認します。
宛先は正しいか
件名は分かりやすいか
本文に間違いはないか
必要なファイルが添付されているか
添付したファイルの内容は正しいか
「添付されている」だけでなく、「送るべきファイルか」まで確認することが大切です。
3.送信ボタンを押す前に本文の言葉を探す
本文へ「添付」「資料」「ご確認ください」などと書いた場合は、添付欄も確認します。
メールソフトに添付忘れを知らせる機能がある場合は、補助として利用できます。
ただし、表現によっては検知されないこともあるため、最後は自分の目でも確認します。
4.ファイル名を分かりやすくする
似た名前のファイルが複数あると、古い資料や作業途中のデータを送ってしまう可能性があります。
内容や日付、版が分かる名前にしておくと、送信前に確認しやすくなります。
添付を忘れたら、気づいた時点で送り直す
添付忘れに気づいた場合は、そのままにせず、短いお詫びとともにファイルを送り直します。
例えば、次のように伝えます。
先ほどのメールに資料を添付できておりませんでした。
大変失礼いたしました。改めて添付いたしますので、ご確認をお願いいたします。
長い言い訳を重ねるよりも、何が抜けていたのかを伝え、必要なファイルを確実に送ることが大切です。
もちろん、送り直すメールにもファイルが付いているか確認します。
二度目の「パソコンの中には、います」は使えません。
ミスを減らすには、確認項目も見直す
僕は、送信前にきちんと確認していました。
それでも添付を忘れたのは、確認する項目そのものが足りなかったからです。
仕事で同じようなミスが起きたときは、「もっと注意する」だけで終わらせず、手順やチェックリストを見直す方法があります。
今回から僕の確認項目には、「添付ファイル」が追加されました。
宛先よし。
件名よし。
文章よし。
添付よし。
あとは、送信するファイルが本当に最終版かどうかです。
それは、また別のお話です。
株式会社ツヤヤカについて
株式会社ツヤヤカでは、住宅、賃貸物件、店舗、事務所などのリフォーム・リノベーション・原状回復工事に対応しています。
内装仕上げ、床工事、設備、建具、大工工事など、主に建物の室内に関わる工事をご相談いただけます。
室内を使いやすく整えたい、古くなった部分を修繕したい、退去後の部屋をきれいにしたいなど、建物のお困りごとをお聞かせください。
現在の状態やご希望を確認し、必要な工事を一緒に整理します。
今日のとこじゅん
ファイルはなくしていません。
届けることに失敗しただけです

株式会社ツヤヤカの床すれすれの民、通称とこじゅんです。
8年間のニート生活を終え、会社員として社会復帰しました。
会社で働いていると、避けては通れないものがあります。
電話です。
相手の顔が見えない。
いつ鳴るか分からない。
そして、出た瞬間から会話が始まります。
電話対応が苦手な僕にとって、受話器は机の上に置かれた小さな試験会場でした。
電話をかける前に、話す内容を練習する
今回は、こちらから電話をかける仕事です。
突然鳴った電話へ出るよりも、準備する時間があります。
そこで僕は、話す内容をメモへ書きました。
あいさつ
会社名
自分の名前
電話をした目的
相手へ確認したいこと
順番どおりに書けば安心です。
あとは、電話がつながっても同じように読めばいいだけです。
僕は受話器を取る前に、何度も練習しました。
「いつもお世話になっております。株式会社ツヤヤカの、とこじゅんです!」
完璧です。
電話をかける前までは。
「ガチャ」の音と一緒に名前が消えた
電話番号を確認し、発信します。
プルルル……。
ガチャ。
「はい、〇〇です」
相手の声が聞こえた瞬間、頭の中が真っ白になりました。
さっきまで覚えていた会社名も、自分の名前も出てきません。
僕の口から出たのは、次の言葉でした。
「いつもお世話になっております……僕です」
間違ってはいません。
僕ではあります。
しかし、相手が知りたいのはそこではありません。
名前だけ、きれいに消えました。
笑顔のあーまさんに肩を叩かれる
電話中の僕の後ろには、営業部のあーまさんが立っていました。
あーまさんは、いつでも人を褒めてくれる人です。
仕事をしても褒めてくれます。
返事をしても褒めてくれます。
息をしていても、たぶん褒めてくれます。
そんなあーまさんが、笑顔のまま僕の肩をポンと叩きました。
顔は笑っています。
頭の横には、はっきりと怒りのマークが出ています。
叱られてはいません。
まだ。
声を出さずに励ましてくれたのだと、僕は信じています。
電話対応で緊張するときの準備
電話対応が苦手な場合、すべてを暗記しようとすると余計に緊張することがあります。
必要な内容を短く書き、見ながら話せるようにしておくと安心です。
電話をかける前には、次の項目を準備しておきます。
相手の会社名と名前
自分の会社名と名前
電話をする目的
確認したい内容
折り返し先の電話番号
日時や数量など、間違えやすい数字
メモは文章を長く書くよりも、項目ごとに大きく分けたほうが見つけやすくなります。
特に会社名と自分の名前は、メモの一番上へ大きく書いておくと安心です。
今回の僕には、それが必要でした。
聞き取れなかったときは確認する
電話では、周囲の音や回線の状態によって相手の声を聞き取りにくいことがあります。
分からないまま話を進めるよりも、落ち着いて聞き直すことが大切です。
「恐れ入りますが、もう一度お名前をお願いできますでしょうか」
「確認のため、復唱いたします」
このような言葉も、あらかじめメモしておけば使いやすくなります。
一度で完璧に聞き取ることより、内容を正しく確認することを優先します。
電話対応は、少しずつ慣れていく
電話対応は、相手や用件によって毎回内容が変わります。
練習どおりに進まないこともあります。
最初から流ちょうに話せなくても、終わったあとに困った部分を振り返れば、次の準備へつなげられます。
僕の場合、今回分かったことは一つです。
メモには、用件より先に自分の名前を書きます。
そして電話が終わったら、あーまさんの笑顔を確認します。
怒りのマークが消えていれば、たぶん大丈夫です。
#株式会社ツヤヤカについて
株式会社ツヤヤカでは、住宅、賃貸物件、店舗、事務所などのリフォーム・リノベーション・原状回復工事に対応しています。
内装仕上げ、床工事、設備、建具、大工工事など、主に建物の室内に関わる工事をご相談いただけます。
室内を使いやすく整えたい、古くなった部分を修繕したい、退去後の部屋をきれいにしたいなど、建物のお困りごとをお聞かせください。
現在の状態やご希望を確認し、必要な工事を一緒に整理します。
今日のとこじゅん
電話をかける前の僕は、完璧でした。
電話がつながったあとの僕は、僕でした。
電話対応が苦手なとこじゅん。
話す内容をメモして、あいさつも完璧に練習しました。
ところが電話がつながった瞬間――。
「いつもお世話になっております……僕です」
名前だけ、どこかへ消えました。
そして後ろには、笑顔で肩を叩くあーまさんが……。
#四コマ漫画 #とこじゅん #電話対応 #電話応対 #新人あるある #会社員あるある #内装工事 #株式会社ツヤヤカ
電話対応が苦手でも大丈夫?練習では完璧だったとこじゅん
株式会社ツヤヤカの床すれすれの民、通称とこじゅんです。
8年間のニート生活を終え、会社員として社会復帰しました。
会社で働いていると、避けては通れないものがあります。
電話です。
相手の顔が見えない。
いつ鳴るか分からない。
そして、出た瞬間から会話が始まります。
電話対応が苦手な僕にとって、受話器は机の上に置かれた小さな試験会場でした。
電話をかける前に、話す内容を練習する
今回は、こちらから電話をかける仕事です。
突然鳴った電話へ出るよりも、準備する時間があります。
そこで僕は、話す内容をメモへ書きました。
あいさつ
会社名
自分の名前
電話をした目的
相手へ確認したいこと
順番どおりに書けば安心です。
あとは、電話がつながっても同じように読めばいいだけです。
僕は受話器を取る前に、何度も練習しました。
「いつもお世話になっております。株式会社ツヤヤカの、とこじゅんです!」
完璧です。
電話をかける前までは。
「ガチャ」の音と一緒に名前が消えた
電話番号を確認し、発信します。
プルルル……。
ガチャ。
「はい、〇〇です」
相手の声が聞こえた瞬間、頭の中が真っ白になりました。
さっきまで覚えていた会社名も、自分の名前も出てきません。
僕の口から出たのは、次の言葉でした。
「いつもお世話になっております……僕です」
間違ってはいません。
僕ではあります。
しかし、相手が知りたいのはそこではありません。
名前だけ、きれいに消えました。
笑顔のあーまさんに肩を叩かれる
電話中の僕の後ろには、営業部のあーまさんが立っていました。
あーまさんは、いつでも人を褒めてくれる人です。
仕事をしても褒めてくれます。
返事をしても褒めてくれます。
息をしていても、たぶん褒めてくれます。
そんなあーまさんが、笑顔のまま僕の肩をポンと叩きました。
顔は笑っています。
頭の横には、はっきりと怒りのマークが出ています。
叱られてはいません。
まだ。
声を出さずに励ましてくれたのだと、僕は信じています。
電話対応で緊張するときの準備
電話対応が苦手な場合、すべてを暗記しようとすると余計に緊張することがあります。
必要な内容を短く書き、見ながら話せるようにしておくと安心です。
電話をかける前には、次の項目を準備しておきます。
相手の会社名と名前
自分の会社名と名前
電話をする目的
確認したい内容
折り返し先の電話番号
日時や数量など、間違えやすい数字
メモは文章を長く書くよりも、項目ごとに大きく分けたほうが見つけやすくなります。
特に会社名と自分の名前は、メモの一番上へ大きく書いておくと安心です。
今回の僕には、それが必要でした。
聞き取れなかったときは確認する
電話では、周囲の音や回線の状態によって相手の声を聞き取りにくいことがあります。
分からないまま話を進めるよりも、落ち着いて聞き直すことが大切です。
「恐れ入りますが、もう一度お名前をお願いできますでしょうか」
「確認のため、復唱いたします」
このような言葉も、あらかじめメモしておけば使いやすくなります。
一度で完璧に聞き取ることより、内容を正しく確認することを優先します。
電話対応は、少しずつ慣れていく
電話対応は、相手や用件によって毎回内容が変わります。
練習どおりに進まないこともあります。
最初から流ちょうに話せなくても、終わったあとに困った部分を振り返れば、次の準備へつなげられます。
僕の場合、今回分かったことは一つです。
メモには、用件より先に自分の名前を書きます。
そして電話が終わったら、あーまさんの笑顔を確認します。
怒りのマークが消えていれば、たぶん大丈夫です。
株式会社ツヤヤカについて
株式会社ツヤヤカでは、住宅、賃貸物件、店舗、事務所などのリフォーム・リノベーション・原状回復工事に対応しています。
内装仕上げ、床工事、設備、建具、大工工事など、主に建物の室内に関わる工事をご相談いただけます。
室内を使いやすく整えたい、古くなった部分を修繕したい、退去後の部屋をきれいにしたいなど、建物のお困りごとをお聞かせください。
現在の状態やご希望を確認し、必要な工事を一緒に整理します。
今日のとこじゅん
電話をかける前の僕は、完璧でした。
電話がつながったあとの僕は、僕でした。

株式会社ツヤヤカの床すれすれの民、通称とこじゅんです。
8年間のニート生活を終え、会社員として社会復帰しました。
会社で過ごす時間が長くなると、デスクの周りに少しだけ癒やしが欲しくなります。
そこで僕は、小さな観葉植物を会社へ持ってきました。
仕事が急にできるようになるわけではありません。
電話が怖くなくなるわけでもありません。
それでも、机の上に緑があるだけで、少し落ち着けるような気がしました。
会社にも癒やしが必要だと思った
僕は、小さな鉢をデスクの隅へ置きました。
パソコンや書類の邪魔にならず、手をぶつけにくい場所です。
しゃちょーに見つかったので、恐る恐る説明しました。
「会社にも、癒やしが必要だと思って……」
しゃちょーは、植物と僕を交互に見ました。
黒い坊主頭。
濃いひげ。
剃った眉毛。
植物とは、かなり遠い位置にいる顔です。
「仕事の邪魔にならないならいい」
許可が出ました。
言い方はいつもどおり短いですが、捨てろとは言われませんでした。
僕のデスクに、小さな同僚が増えました。
植物へ話しかける残業時間
その日の夕方、事務所が静かになりました。
僕はパソコンの前で、まだ終わっていない仕事を見ています。
観葉植物は何も言いません。
質問もしてきません。
入力の間違いも指摘しません。
とても話しやすい相手です。
僕は、小さな葉を見ながら言いました。
「今日も一日、何も分からなかったね」
葉が少し揺れました。
返事ではなく、空調の風です。
それでも僕は、少しだけ慰められました。
翌朝、葉がツヤツヤになっていた
翌朝、会社へ来ると植物の様子が変わっていました。
葉がきれいです。
土も少し湿っています。
昨日より元気になったように見えます。
「あれ? 昨日、水をあげたっけ……」
記憶をたどりました。
植物へ話しかけたことは覚えています。
自分が何も分からなかったことも覚えています。
しかし、水をあげた記憶はありません。
植物だけが、僕より先に仕事へ慣れているようでした。
怖い顔のしゃちょーが育てていた
別の日、僕はいつもより少し早く会社へ着きました。
事務所へ入ろうとすると、しゃちょーが僕のデスクの前にいます。
片手には、小さな霧吹き。
怖い顔のまま、葉へ丁寧に水をかけています。
大きな手で、小さな葉を傷つけないように扱っていました。
僕に気づいたしゃちょーは言いました。
「枯れたら、かわいそうだろ」
それだけです。
照れる様子も、優しい顔を作る様子もありません。
いつもの怖い顔です。
僕の目には、涙がたまりました。
会社で一番怖い人が、一番まめに育てていました。
癒やされていたのは、僕だけではなかったようです。
オフィスに観葉植物を置くときのポイント
デスクやオフィスへ植物を置く場合は、仕事の邪魔にならないことが大切です。
小さな鉢でも、置き場所によっては書類へ水がかかったり、通行中に倒したりする可能性があります。
次の点を確認しておくと、育てやすくなります。
パソコンや電源、重要書類から少し離す
通路や作業スペースをふさがない場所へ置く
日当たりや室温が植物に合っているか確認する
水やりの量と頻度を植物の種類に合わせる
受け皿を使い、水が机へ漏れないようにする
誰が世話をするのか決めておく
植物は、種類によって必要な日光や水の量が異なります。
毎日水をあげればよいとは限りません。
土の状態や葉の様子を見ながら、種類に合った方法で世話をします。
僕の植物は、いつの間にかしゃちょーも世話係になっていました。
正式に頼んだ覚えはありません。
植物のほうが、自然に採用したようです。
小さな変化が職場の会話を作る
職場の観葉植物には、装飾以外の役割もあります。
「新しい葉が出た」
「少し元気がない」
「今日は土が乾いている」
そんな小さな変化が、会話のきっかけになります。
仕事の話だけでは声をかけにくくても、植物の話なら自然に始められることがあります。
僕としゃちょーも、植物がなければ「枯れたら、かわいそうだろ」という会話はしていませんでした。
根は優しい人だと聞いていましたが、その優しさを小さな鉢が見せてくれました。
働きやすい職場は、設備や制度だけで作られるものではありません。
誰かが少し気にかけることや、困っているものを放っておかないことも、職場の空気につながります。
株式会社ツヤヤカについて
株式会社ツヤヤカでは、住宅、賃貸物件、店舗、事務所などのリフォーム・リノベーション・原状回復工事に対応しています。
内装仕上げ、床工事、設備、建具、大工工事など、主に建物の室内に関わる工事をご相談いただけます。
室内を使いやすく整えたい、古くなった部分を修繕したい、退去後の部屋をきれいにしたいなど、建物のお困りごとをお聞かせください。
現在の状態を確認し、必要な工事を一緒に整理します。
今日のとこじゅん
僕が会社へ癒やしを持ってきた。
翌朝には、しゃちょーの癒やしにもなっていた。
観葉植物は、今日もデスクの隅にいます。
葉はツヤツヤです。
僕よりも健康そうです。
水をあげたのが僕なのか、しゃちょーなのかは、もう分かりません。
ただ、二人とも少しずつ気にしています。
植物を育てているつもりでした。
もしかすると、育てられているのは僕たちのほうかもしれません。

株式会社ツヤヤカの床すれすれの民、通称とこじゅんです。
8年間のニート生活を終え、会社員として社会復帰しました。
会社で仕事を教わるときは、忘れないようにメモを取ります。
メモを取る姿勢は大切です。
一言も聞き逃さない集中力も大切です。
しかし、聞いたことを全部書けばよいとは限りません。
今回は、全部書いた結果、何をすればよいのか分からなくなった話です。
現場写真の整理方法を教わった
ある日、営業部のあーまさんから現場写真の整理を教えてもらいました。
あーまさんは、とにかくよくしゃべります。
そして、とにかく褒めます。
「この写真を施工前・施工中・施工後に分けて、ファイル名に日付と場所を入れてください!」
僕は「はい!」と返事をして、ノートを開きました。
忘れないように、最初から丁寧に書きます。
必要な作業は、次の三つでした。
1. 写真を施工前・施工中・施工後に分ける
2. ファイル名に日付と場所を入れる
3. 分からない写真は自分で決めずに確認する
本来なら、この三つをメモすれば十分です。
しかし、あーまさんの説明はここで終わりません。
褒め言葉までメモした
「分からない写真は聞いてください!」
ここまでは重要な指示です。
その直後、あーまさんの褒める時間が始まりました。
「ちゃんとメモしてるのすごい!」
「姿勢もいい!」
「ペンの持ち方もきれい!」
僕は、一言も逃さないように書きました。
分からない写真は聞く。
メモしていてすごい。
姿勢がいい。
ペンの持ち方がきれい。
途中から、業務指示と僕への評価が同じページに並び始めました。
あーまさんは止まりません。
僕のペンも止まりません。
気がつくと、ノートは細かい文字で何ページも埋まっていました。
一言も逃していません
僕のノートを見たあーまさんは、さらに褒めてくれました。
「全部書いたんですか!? すごい!一言も逃さない集中力!」
僕は答えました。
「はい。一言も逃してません」
説明も、注意点も、褒め言葉も逃していません。
完璧な記録です。
ただし、完璧なメモではありませんでした。
パソコンの前でノートを開きます。
ページをめくります。
さらにめくります。
大切な指示が、大量の褒め言葉に埋もれています。
「それで……何をすればいいんだっけ」
あーまさんは、最初のページの上にある三行を指しました。
「必要なのはここだけです!ここまで書けたのもすごい!」
褒め言葉までメモしたら、要点が消えました。
仕事のメモは記録ではなく、次の行動のために取る
仕事のメモには、聞いた言葉を残す役割があります。
しかし、最終的な目的は、あとから正しく行動できるようにすることです。
すべてを書き写しても、必要な情報を見つけられなければ作業を始められません。
指示を受けるときは、次の項目を意識すると整理しやすくなります。
何をするのか
いつまでにするのか
どの資料やデータを使うのか
完成した状態は何か
分からない場合は誰に確認するのか
終わったら誰へ報告するのか
説明を聞きながら、すべてをきれいにまとめる必要はありません。
最初は短い言葉で書き、説明が終わってから項目を整理する方法もあります。
要点が見えるメモの書き方
今回の指示なら、次のようにまとめられます。
やること
現場写真を施工前・施工中・施工後に分類する
ファイル名へ撮影日と場所を入れる
確認すること
どの分類か判断できない写真は、あーまさんへ確認する
完了後
分類とファイル名を見直す
終わったことを報告する
見出しや箇条書きを使うと、あとから必要な情報を探しやすくなります。
特に重要な箇所へ丸や下線を付ける方法もあります。
メモの量を減らすことだけが目的ではありません。
何をすればよいのかが、一目で分かる状態にすることが大切です。
現場写真を整理する理由
建設業や内装工事では、工事の状態を記録するために写真を撮影します。
施工前、施工中、施工後の写真を整理すると、工事によって何が変わったのかを確認しやすくなります。
写真が増えるほど、ファイル名やフォルダの分け方が重要になります。
同じような写真が並んでいると、撮影場所や時期が分からなくなることがあるためです。
管理方法は会社や現場によって異なりますが、一般的には次の情報をそろえると探しやすくなります。
撮影日
現場名
部屋や場所
工事項目
施工前・施工中・施工後の区分
決められたルールがある場合は、その形式へ統一します。
判断できない写真を想像で分類せず、撮影した人や担当者へ確認することも大切です。
メモを取ったあとに確認する
説明が終わったら、自分の理解が合っているか短く確認します。
「施工前・施工中・施工後に分け、日付と場所をファイル名へ入れればよいですか?」
このように自分の言葉で言い直すと、認識の違いに気づけます。
質問することは、説明を聞いていなかった証拠ではありません。
正しく作業するための確認です。
ノートを何ページも書いてから迷うより、最初に要点を確認したほうが早く進められます。
今回の僕にも必要な行動でした。
ペンの持ち方を褒められたところで安心している場合ではありません。
株式会社ツヤヤカについて
株式会社ツヤヤカでは、住宅、賃貸物件、店舗、事務所などのリフォーム・リノベーション・原状回復工事に対応しています。
内装仕上げ、床工事、設備、建具、大工工事など、主に建物の室内に関わる工事をご相談いただけます。
工事内容や現場の状態を確認し、必要な作業を整理しながら進めます。
室内のお困りごとや修繕について、まずはお気軽にお問い合わせください。
今日のとこじゅん
ノートは何ページも書いた。
必要な指示は、最初の三行だった。
あーまさんの説明は、全部記録できました。
褒め言葉も、全部残っています。
仕事に必要だったかは分かりません。
ただ、姿勢とペンの持ち方には少し自信がつきました。
次からは、褒め言葉だけ別のページに書こうと思います。

株式会社ツヤヤカの床すれすれの民、通称とこじゅんです。
8年間のニート生活を終え、会社員として社会復帰しました。
会社では、仕事が終わっただけでは終わりにならないことがあります。
終わったことを報告して、初めて次の仕事へ進めます。
今なら分かります。
そのときの僕は、入力を終えた時点で安心していました。
入力が終わったら教えて
ある日、しゃちょーから一覧表の入力を頼まれました。
「この一覧、入力が終わったら教えて」
「はい」
内容は難しくありませんでした。
紙の一覧を確認しながら、必要な情報をパソコンへ入力していきます。
入力漏れがないか確認し、数字や文字も見直しました。
作業は無事に完了しました。
ここまでは問題ありません。
問題は、そのあとでした。
忙しそうで話しかけられない
入力を終えた僕は、しゃちょーのほうを見ました。
しゃちょーは、怖い顔でパソコンに集中しています。
眉毛は剃っています。
黒い坊主頭に濃いひげ。
ただ仕事をしているだけなのに、近づいてはいけない空気があります。
「終わったけど……」
「忙しそうで、話しかけるタイミングがない」
作業の邪魔をしてはいけないと思いました。
少し待てば、手が空くかもしれません。
そう考えて待ちました。
5分。
10分。
まだ忙しそうです。
待っているうちに、今さら声をかけるほうが不自然な気もしてきました。
そのまま、1時間が経過しました。
「まだ終わらない?」
しゃちょーがパソコンから顔を上げました。
「まだ終わらない?」
僕は、すぐに答えました。
「いえ、終わってます。忙しそうだったので……」
しゃちょーの動きが止まりました。
「終わったら教えてって言っただろ」
そのとおりです。
入力することだけが仕事ではありませんでした。
入力を終えたと伝えるところまでが、頼まれた仕事でした。
気を使ったつもりで、1時間待たせてしまいました。
報告しない気遣いは、ただの未報告だった
相手が忙しそうなとき、話しかけるのをためらうことがあります。
特に入社したばかりのころは、声をかけるタイミングが分かりません。
集中している人を邪魔したくない。
こんなことを報告してよいのか分からない。
少し待ったほうがよい気がする。
どれも相手を気遣っているように見えます。
しかし、相手が報告を待っている場合、その気遣いは逆効果になります。
完了報告がなければ、上司や先輩は作業が続いていると判断します。
次の仕事を頼むことも、内容を確認することもできません。
僕が黙っていた1時間、しゃちょーは入力が終わるのを待っていました。
報告しない気遣いは、ただの未報告でした。
仕事の完了報告は短くていい
完了報告は、長い説明でなくても伝えられます。
例えば、次のような一言です。
「先ほどの入力、完了しました」
「一覧表の入力が終わりました。確認をお願いします」
「作業が終わりました。次にすることはありますか」
「お手すきのときに確認をお願いします」
相手が電話中や来客対応中であれば、すぐに割り込む必要はありません。
少し待つ、チャットで伝える、メモを残すなど、状況に合わせた方法があります。
大切なのは、黙ったままにしないことです。
緊急ではない報告なら、最初に「お手すきのときで大丈夫です」と添えることもできます。
相手の仕事を止めずに、必要な情報を伝えられます。
建設業でも完了報告は大切
建設業や内装工事では、一つの作業が終わると次の工程が始まります。
床、壁、天井、建具、設備など、複数の作業が関係する現場では、完了報告が次の人の判断材料になります。
作業がどこまで終わったか
確認が必要な場所はあるか
追加作業や手直しがあるか
次の工程へ進んでも問題ないか
資材や道具の片付けが完了したか
作業そのものが終わっていても、周囲が知らなければ次へ進めません。
事務所でも現場でも、「終わりました」の一言には意味があります。
報告によって、仕事の区切りが共有されます。
株式会社ツヤヤカについて
株式会社ツヤヤカでは、住宅、賃貸物件、店舗、事務所などのリフォーム・リノベーション・原状回復工事に対応しています。
内装仕上げ、床工事、設備、建具、大工工事など、主に建物の室内に関わる工事をご相談いただけます。
工事の進み具合や確認事項を共有しながら、必要な作業を一つずつ進めます。
室内のお困りごとや修繕について、まずはお気軽にお問い合わせください。
今日のとこじゅん
作業は終わっていた。
報告だけが、1時間終わらなかった。
しゃちょーは、怒鳴りませんでした。
「終わったら教えてって言っただろ」
正しい指摘です。
次からは、作業が終わったら報告します。
忙しそうでも報告します。
怖い顔でも報告します。
できれば、少し離れた場所から報告します。